"Suite: April 2020" Brad Mehldau

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Brad Mehldauが、2020年4月にアムステルダムで録音されたソロ作。
コロナ渦で滞在先(よく行き来してたらしいが)のアムステルダムに長らく足留されていたらしい。
そんな状況での録音なので、曲のタイトルがそんな生活を想起させるようなものがついている。
もともとは夏頃にミュージシャン支援のためにLPでのデリバリが(1,000枚限定?)あり、音源はネット上で全曲聴くことができるらしいが、秋になってCDがリリースされたところで入手しています。

Brad Mehldau(P)

演奏曲は、12曲のオリジナル(即興?)と3曲のカバーで構成されています。
01 I. waking up
02 II. stepping outside
03 III. keeping distance
04 IV. stopping, listening: hearing
05 V. remembering before all this
06 VI. uncertainty
07 VII. – the day moves by –
08 VIII. yearning
09 IX. waiting
10 X. in the kitchen
11 XI. family harmony
12 XII. lullaby
13 Don't Let It Bring You Down (Neil Young)
14 New York State of Mind (Billy Joel)
15 Look for the Silver Lining (B.G. DeSylva / Jerome Kern)

大半の曲が曲名をテーマにした即興という認識だがそこここにメルドー固有の和音を繰り出しながら、雰囲気のある演奏を聴かせている。
まるでクラシックのピアノソロコンサートを聴いているようなそんな気分になるような、程よく抑揚があり、しっかり美しくピアノが綺麗に響く演奏に酔いしれる。
曲の雰囲気が重苦しい感じのものが大半を占めているのは、録音したときのことを考えればいたしかたのないところ。
そういう意味では、最後尾のカバー曲となる3曲が、多少なるとも明るさを見せる曲になっていて、明けない夜はないという希望を感じさせるような意味を込めているか。
なんだかんだで、メルドー節がいろいろなところで、そろっと紛れ込んでくるその塩梅がなんとも楽しい。

ベストは、3曲め

"Suite: April 2020" Brad Mehldau (https://www.amazon.co.jp/dp/B08BSFY3FK/ )

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