"Call Within" Tigran Hamasyan
Tigran Hamasyanのリーダー作はすべてを聴いてはいないと認識しているが、2018年の前作 "For Gyumri" (https://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a64478933.html )は聴いているし、2015年にリリースされた2作も聴いていた。
"Mockroot" (https://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a63118696.html )
"Luys I Luso" (https://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a63426056.html )
本作も試聴した感じで買いを決めてもいいかなという程度の認識で、ちょっと試聴したら面白そうだったので買い込んできました。
メンツは、ピアノトリオを基本としたもので、そこにゲスト的な楽器、ボーカルが加わるような編成
Tigran Hamasyan(P)、Evan Marien(B)、Arthur Hnatek(Ds:1-3,5-8,10)
Tosin Abasi(G:8)、Arlyom Nanukyan(Cello:2)
Areni Agbabian(Vo:2)、Varduhi Art School children's(Vo:7)、Beth and Steve Wood(Vo:9)
演奏曲はすべてTigran Hamasyanのオリジナル。
01. Levitation 21
02. Our Film
03. Ara Resurrected
04. At a Post-Historic Seashore
05. Space of Your Existence
06. The Dream Voyager
07. Old Maps
08. Vortex
09. 37 Newlyweds
10. New Maps
テーマになっているフレーズは、Tigran Hamasyanの出自である中東を感じさせるものが中心になっている。
が、サウンドの作りは、コンテンポラリなジャズの影響が出ていて、曲によってはRobert Glasperっぽいフレーズが紛れてたり、様々なアレンジと楽器使い(口笛吹いてたり)を駆使した作品に仕上がっている。
そんなわけでサウンドとしては中東色を感じさせない部分もあるが、フレーズ的にはしっかり中東といった様相。
中東のサウンドが新しいサウンドとうまい具合にミックスされて、新たな響きを作り出しているということでしょう。
Tigran Hamasyanのあざとくもなく速いテンポをワイルドな音使いで小気味良く聴かせていくフレーズを、こともなげに下支えし煽っていくEvan MarienとArthur Hnatekのリズム。
9曲めが宗教色の出たすごく大仰な曲で、これがジャケットのイメージを表しているか。
ベストは大仰な2曲めにします。
"Call Within" Tigran Hamasyan (https://www.amazon.co.jp/dp/B0882NXWCJ/ )
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