Charlier Sourisse "Remembering Jaco"

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Multiquarium Big Bandというフランスのビッグバンドが、Bireli Lagreneをベーシストとして迎えたJaco Pastoriusトリビュート作。
これは、聴かせていただいている作品です。
Jaco Pastoriusが没して33年経過(1987没)しているのに、いまだにこういう作品が出てくるのが凄いところ。

メンツは以下のとおり、ビッグバンドのメンバーもリーダー作を出すような人が入っているらしいが、見たなかでは知ってる名前はいなさそう..。
Bireli Lagrene(B)
Multiquarium Big Band
Benoit Sourisse(P)、Andre Charlier(Ds)
Claude Egea(Tp)、Pierre Drevet(Tp)、Erick Poirier(Tp)、Yves Le Carboulec(Tp)
Stephane Guillaume(Ss,Ts,Fl,Cl)、Stephane Chausse(As)、Lucas St-Cricq(As,Ts)、Fred Couderc(Bs,Bcl)
Fred Borey(Ts)、Denis Leloup(Tb)、Philippe Georges(Tb)、Damien Verherve(Tb)、Lionel Segui(Tuba)
Nicolas Charlier(Per)、Pierre perchaud(G)

演奏曲は、Jaco Pastoriusゆかりの曲が並ぶ。2曲記載のトラックは、イントロが前半の曲といった感じが多かったか。
01. Introduction
02. Used to Be a Cha Cha
03. Barbary Coast
04. Interlude
05. Liberty City / Invitation
06. Continuum
07. Kuru / Speak Like a Child
08. Interlude No. 2
09. Teen Town
10. Three Views of a Secret
11. Palladium
12. Conclusion
13. Fanny Mae

曲と曲の間(1,4,8,12)に、言葉(ジャコ賛辞?)が挟まれていることを最初に記しておく(何言ってるか、分からんが)

演奏のほうは、曲の良さはしっかりと生かしながら、現代ビッグバンドらしい難易度高そうな管楽器の緻密なアンサンブルを聴かせていて満足度が高い。
キレの良いサウンドではあるが、それでいてあまり刺々しい音色でなく、端正と言っても良いくらいしなやかなサウンドをしっかりきっちりと聴かせる。バンドの実力がかなり高いことをうかがわせる。
ビッグバンドなのでサックスとかピアノとか、諸々のソロもしっかり聴かせるが、いずれもしっかりと演奏を盛り上げるほうに作用している
ベーシストのジャコ感がしっかり出ていて、ジャコっぽい速いフレーズとか、ジャコが使いそうな2音同時鳴らしとか、ムフフと楽しい。
これを、ギタリストのBireli Lagreneが担っているというのがこれまた凄いことだと思う。ある記事に"乗り移った"なんて語があったが、まさにそんな感じ。
(実は知らずに聴いてて、ギター目立ってないなぁといぶかってたら、Bireli Lagreneはベースを弾いていたという..)
これに比肩するくらい格好良いのが、Andre Charlierのドラムで、ドライブ感の凄さが特筆的。
このドラムあってのこのバンドって気がしている。
Jaco PastoriusのアルバムはBoot含め多数持っているくらいにたくさん聴いてきたが、ここのところ全然聴いてなかったが、これら曲の良さに加えて演奏の凄さから、ことのほか楽しく聴かせてもらいました。

ベストは11曲めか。

Charlier Sourisse "Remembering Jaco" (https://www.amazon.co.jp/dp/B08HVXN191/ )

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