"On Common Ground" Mike Sopko, Bill Laswell and Tyshawn Sorey

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3人並列表記だが、実質的にはBill Laswellの新作というの認識があっているよう。
個人的に積極的に食指を伸ばしているわけではないが、これは聴かせていただいた音源。
前作、2019年の "Realm Of Spells" (https://jazz-to-audio.seesaa.net/article/470704790.html )も並列表記の作品でした。
過去には、これと中村達也との作品 "Bass & Drums" (https://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a60390953.html )とを聴いています。

ギタリストのMike Sopkoは知らない名前で、過去作を漁ったところ、ボーカルの入ったロックが出てきました。
ドラムのTyshawn Soreyは自blogを漁ると、John Escreet, Vijay Iyer, Lage Lundらのリーダー作で叩いていた人。
Mike Sopko(G)、Bill Laswell(B)、Tyshawn Sorey(Ds)

演奏曲は以下の5曲。すべてオリジナルで良いと思います。
1 Upward Collapse
2 Oracle
3 Parascience
4 Incantation
5 Equation

まず印象的なのは、大友良英か加藤一平かってくらいの、エフェクトとアームで歪ませた音色で、小刻みにノイジーなサウンドを掻き鳴らす過激なギター。これがなにより格好良く耳に突き刺さってくる。
そしてそこに、Bill Laswellのベースがギターの間隙を縫って加えてくる一撃が、図太くも刺激的。
そもそもが刺激的なサウンドに別の方面からの刺激をぶち込んでくるようなそんな様相を呈する。
そんなギターとベースのせめぎ合いを、煽るようにビートをしっかりと効かせたパート、フリーインプロ的に叩きまくるパート、ベースを効かせたドラム控えめなパートと縦横無尽に打音を撒き散らすドラム。
かなり過激でノイジーなサウンドが続くが、なぜかあっという間に時間は過ぎ去りアルバムが終わっているのは、それだけ凝縮された音塊であることと、個人的にこの手のサウンドか好きなんただろうなとあらためて認識しましたw

ベストほ1曲めでしょう。

"On Common Ground" Mike Sopko, Bill Laswell and Tyshawn Sorey (https://www.amazon.co.jp/dp/B08KJCY372/ )

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