"Who Are You?" Joel Ross
最近話題のVibraphone奏者であるJoel Rossの最新作。
前作が昨年リリースなので、これだけ早いペースでリリースしてくるのはそれだけ売れているということなのでしょう。
"Kingmaker"(https://jazz-to-audio.seesaa.net/article/474534748.html )
前作は聴かせてもらっていますが、それがちょっと気になっていたのもあって、本作は購入しています。
メンツは、前作からベースがBenjamin TiberioからKanoa Mendenhallに変わっています。
そしてゲストが大物のGretchen Parlatだったのが、ハープが入ってきています。
Joel Ross(Vib)、Immanuel Wilkins(As)、Jeremy Corren(P)、Kanoa Mendenhall(B)、Jeremy Dutton(Ds)
BrandeeYounger(Harp:5,9,11,12,13)
演奏曲は、Jel Rossが10曲に、Jeremy Dutton, Kanoa Mendenhall, John Coltrane, Ambrose Akinmusire, Emily King,各1曲で全部で15曲。
1.Dream
2.Calling
3.Home
4.More?
5.After the Rain
6.Vartha
7.Marshland
8.Waiting on A Solemn Reminiscence
9.King's Loop
10.The Nurturer
11.Gato's Gift
12.When My Head Is Cold
13.Harmonee
14.Such Is Life
15.3-1-2
印象としては、前作よりゆったりめのテンポの曲が多くなっているように感じるが、ちょっと凝ったパターンのリズムを、ドラムが細かいスティック捌きでの小刻みなドラミングで聴かせるというパターンは概ねそのまま踏襲されている。
そして、サックスが良い味を出している場面が多いかなという印象も。
実際には、それに負けないくらいヴィブラフォンも良い味を出してきてはいるが。
たぶん、ヴィブラフォンとサックスとでソロでもテーマ部分のアンサンブルでもフロントとしての主役を分け合うメリハリがしっかりできていて、その分それぞれの見せ場がはっきりと見えてきているのではないかと思うが..。
さらに、ほどよくアウトするフレーズでのピアノ、ドラムを含めてしっかりとしたソロパートが入っていることも、各楽器に焦点があたっていること各楽器それぞれを聴こうと意識させること、には繋がっているのではないか。
数曲では入っているハープのゴージャスな音も独特の雰囲気つくりになっている。
これで2つのアルバムを聴いてなんとなくではあるが、基本形となるサウンドテイストの一貫性みたいなものは感じられた
かなとは思ったが、もしかしたら短期間でのリリースなのでイメージの発展幅が少ないか、あるいは同時期の録音だったか..。
これがJoelRossのスタイルになっていくんじゃないかと思うが、(おそらく来年もリリースされる)次作ではどうなっているのか興味津々。
ベストは4曲めにしましょう
"Who Are You?" Joel Ross (https://www.amazon.co.jp/dp/B08GFYDZLT/ )
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