"Rainbow Sign" Ron Miles

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Ron Milesのアルバムは、2017年の"I am a Man"(https://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a64363302.html )以来ということになると思う。
この前作と同じメンツでの作品がリリースされたので、これも迷わず購入を決めています。
とはいえ、今年4月のBill Frisell, Brian Bladeとのトリオ作は買っていないので何をかいわんやではありますが..
おそらく、Bill FrisellとRon Milesの気が合っていて、Bill Frisellが旧知のBrian Bladeを呼び寄せての活動をしているなかで、楽器を厚くするのに最近起用率の高いThomas Morganをs招聘したんじゃないかと推測するがはてさて。
Jason Moranは過去にRon Milesとの共演歴があるようだが、このメンツにさらにJason Moranを呼んでしまうところがなんともやり過ぎのような感じがしなくもない

ということで豪華なメンツは以下のとおり。
Ron Miles(Tp)、Jason Moran(P)、Bill Frisell(G)、Thomas Morgan(B)、Brian Blade(Ds)

演奏曲は、すべて Ron Milesのオリジナルで全部で9曲。
01 Like Those Who Dream
02 Queen Of The South
03 Average
04 Rainbow Sign
05 The Rumor
06 Custodian Of The New
07 This Old Man
08 Binder
09 A Kind Word

冒頭フリーフォームなサウンドから始まって「おっ」と思うが、基本は4ビート8ビートを中心としたBill Frisellのテイストがよく似合うくらいのミディアムからスローなテンポのゆったりめなサウンド。
Bill Frisellの浮遊感のあるサウンドに、Jason Moranのひとクセもふたクセもあるフレーズとが相まって、その両者が醸し出す独特な雰囲気が支配的なサウンドイメージを作り出す。
Ron Milesも、そんな両者のサウンドスタイルに乗っかって、そうハードではないアプローチの演奏を聴かせ、全体の雰囲気を作り上げている。
ベースのメロディアスでありながらキープテンポ的な演奏もある種違った意味での存在感を見せる。
が、なんだかんだBill Frisell、Jason Moranの醸し出す雰囲気が強烈で、とくにJason Moranの演奏に耳を傾けてしまうとその異次元的なフレーズに完全に聴く耳を持ってかれて、全体の演奏に意識が向かなくなるようなところは、自分の不徳の致すところ..。

ベストは4曲めにします。

"Rainbow Sign" Ron Miles (https://www.amazon.co.jp/dp/B08GBB17ZF/ )

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