"Artlessly Falling" Mary Halvorson Code Girl
Mary Halvorsonのアルバムは、ThumbScrew名義のアルバムを先日紹介している。
"The Anthony Braxton Project"(https://jazz-to-audio.seesaa.net/article/477610735.html )
本作はまた別のプロジェクトで、Code Girlという名義になるもの。
この名義では、過去に1作アルバムがリリースされているが、この時はアルバムタイトルだと思っていたはずであるが..
"Code Girl" (https://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a64505708.html )
メンツは、元メンバーから、Ambrose Akinmusireが抜けてAdam O'Farrillに変わっていることと、Maria Grandのテナーの参加が大きく異なるところ。
そしてゲストとしてRobert Wyattが3曲に客演しているのが巷での話題になっている(個人的には..)
Mary Halvorson(G)、Amirtha Kidambi(Vo)、Michael Formanek(B)、Tomas Fujiwara(Ds)、Maria Grand(Ts,Vo)、Adam O'Farrill(Tp)
Robert Wyatt(vo:1,3,5)
演奏曲は、すべてMary Halvorsonのオリジナル。
1.The Lemon Trees
2.Last-Minute Smears
3.Walls And Roses
4.Muzzling Unwashed
5.Bigger Flames
6.Mexican War Streets (Pittsburgh)
7.A Nearing
8.Artlessly Falling
抑揚はあまりないけどリズムはしっかりしているような独特な雰囲気を感じさせる曲で、これはこれまでのMary Halvorsonの楽曲と雰囲気は大きくは変わらないか。
Mary Halvorsonの個性的な音の外し方揺らし方で、より独特なぼんやりと歪んだような音世界を作り上げているが、この個性は相変わらずかなり強烈。
そんな、捉えどころのなさそうなぼんやりとしたサウンドに対して明瞭さを見せているのがトランペットのサウンドで、そのインパクトは前作よりも強い印象。
この音が入ることで全体がかなり締まってきているんじゃないかと推測。
そしてボーカル。
このアルバムのハイライトであるRobert Wyattは3曲で歌を披露しているが、女声のちょっとヒステリック感のある声音と対比した気怠い雰囲気を醸していて、おそらくRobert Wyattを起用した効果はしっかり発揮されているんだと思う。
ベストは、そのRobert Wyattの入った5曲めにしましょう
"Artlessly Falling" Mary Halvorson Code Girl (https://www.amazon.co.jp/dp/B08FP5V343/ )
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