"Django-shift" Rez Abbasi
Rez Abbasiのリーダー作が昨年に続いてリリースされています。
"Throw Of Dice" (https://jazz-to-audio.seesaa.net/article/472872912.html )
これまでは、2~3年に1枚程度のペースでのリリースが大半だったので、イレギュラーなリリースといえるかもしれません。
これまで自Blogでは上記以外に4枚のアルバムを紹介しています。
"Suno Suno" (http://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a61027662.html )
"Continuous Beat" (http://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a61759055.html )
"Behind The Vibration" (http://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a63832226.html )
"Unfiltered Universe" (http://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a64320359.html )
本作はタイトルの通り、Django Reinhardtにゆかりのある曲を並べたもので、そんなアイデアが湧いてきたことが、イレギュラーリリースの要因になっているのかもしれません。
メンツがオルガン入りベースレスのギタートリオでして、過去作では1作(Continuous Beat)トリオがあるがこれはベースの入ったもの。
残りがすべて管入りだったので、これもちょっと異色なアルバムということになってくるか..。
Rez Abbasi(G)、Neil Alexander(Org)、Michael Sarin(Ds)
演奏曲ですが、そんなわけでDjango Reinhardtのオリジナルが7曲に、Ion Ivanovici(5), Kurt Weill(9)で全部で9曲という構成になってます。
1.Diminishing
2.Swing 42
3.Heavy Artillery
4.Django's Castle
5.Anniversary Song
6.Cavalerie
7.Douce Ambiance
8.Hungaria
9.September Song
元のDjangoの演奏だと、ザクザクしたサウンドにバイオリンが入るスウィング感が特徴的になるわけだが、
そこをなめらかな曲調に替え、ドラムを入れることでビート感を強め、そしてRez Abbasiのテクニックに裏打ちされた表現力豊かなギターで演奏してずいぶんと雰囲気は変わってきている。
ギターはセミアコ系のほんのりと胴声を感じるもので、パートによりエフェクトをかけているところもあり、オルガンの電気的な音とともに、現代的な新しいサウンドとして生まれ変わってきている。
エフェクト系のサウンドで大幅に雰囲気を変えることで、Django ReinhardtがDjango Reinhardtぽくなくなるわけだが、それを是ととるか非ととるか好みが分かれそうな気はするが、個人的にはおもしろく聴かせていただきました。
ベストは8曲めにしましょう。
"Django-shift" Rez Abbasi (https://www.amazon.co.jp/dp/B08928JNG1/ )
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