"Abstract Messages" Bungalow
Bungalowというユニットは、2017年に前作を新譜漁りしていて見つけたところが馴れ初め。
ピアニストの佐藤浩一がそもそも好きなミュージシャンで、いろいろ聴いているうえに、大村亘の演奏も2011年のリーダー作"Introspect"(https://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a60707416.html )を聴いている人。このアルバムを出した後インドに渡ってパーカッション修行に行ってたはず。
Bungalowとしてはこれが5枚めのアルバムになるはずです。
"Metropolitan Oasis" https://www.amazon.co.jp/dp/B005YK8UWG/
"Past Life" https://www.amazon.co.jp/dp/B00E5M1SZU/
"Unseen Scenes" https://www.amazon.co.jp/dp/B00U0AU6KY/
"Introspect"(https://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a60707416.html )
メンツは微妙に変遷しているようで、サックスが山本昌広からMike Rivettに、本作ではベースの池尻洋史が入っていないようです。
Mike Rivett(Ts)、佐藤浩一(P)、大村亘(Ds)
演奏曲は、メンバーのオリジナルだらけで、佐藤が4曲、大村が5曲、Rivettが2曲で全部で11曲。
01 Entropy in Flux
02 Rainy Lullaby
03 Dance of the Earth
04 The Simple Truth
05 Til When
06 Reduce
07 Abstract Messages
08 Fifteen Years
09 Destination of the Spirit
10 Fragile Systems / Between Realms
11 Gong
あまりしっかり覚えてはいないが、前作より様々な電子音が多くシンセだったり、ノイズ的なものだったり、エフェクト系、その他諸々。
空間を埋め、音の厚みがよりしっかりと出るような作風を目指しているということか。
3曲めではラジオアナウンスのようなボイスが入り、ある種のメッセージ性も予測できるが、全体としてはあまり明瞭には感じられない。
前作(の文面で)はクールジャズの様相という印象だったが、本作はコンテンポラリ寄りというか現代音楽寄りの曲調が多めで、佐藤のピアニズムに依っている曲が多めな気もしているが、はてさて。
大村の、ドラム以外にタブラその他のパーカッション類の音色が効果的に響くのが印象的。
このサウンドがバンドの個性に繋がっているのは間違いないでしょう。
このバンドでのサックスの印象がなんだか際立っていなくて、音色としてはしっかりはっきり判別できるが、電子音の音色のバリエーションに埋もれてしまっているような感じで、それも含めてこのバンドのサウンドってことだとは理解してます。
9曲め後半のソロとか、良い演奏もあるんですげどね…
ベストは3曲しょう。
"Abstract Messages" Bungalow (https://www.amazon.co.jp/dp/B08GV7F7VY/ )
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