"Vol.Ⅲ~Rip,Rise&Panic" 板橋文夫FIT!
板橋文夫FIT!の3枚めのアルバムということでリリースされたもの。
過去の2枚は以下のとおり。
"New Beginning" https://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a60841417.html
実際には、トリオ+他のメンツってのも含めて、これ以外にも関連作は出ています。
with MARDSとして、類家, 纐纈, 後藤, 高岡, レオナ
"Alligator Dance 2016" https://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a63979738.html
+類家, 纐纈, レオナ
なので、3枚めという告知に、えっ?、と思ったのが正直なところ。
メンツは、不変の3人
板橋文夫(P)、瀬尾高志(B)、竹村一哲(Ds)
演奏曲は、追悼曲が2曲、コロナ対抗作、人気曲を絡めた全部で8曲。
1.DE・BA・GA・ME2
2.夏
3.ぼくは多くの河を知っている
4.3rd Step
5.K ~故 サックスの片山広明に捧ぐ
6.Corona vs Alligator
7.渡良瀬
8.しばちゃん ~故 柴田浩一氏に捧ぐ
トレモロ、グリッサンドを交えた強打鍵から、拳転がし奏法も駆使したフリーへとなだれ込むようなハードな演奏から、思い入れたっぷりに聴かせる美旋律まで多彩なピアノ表現を聴かせる板橋の魅力がしっかりと出ている。
ミスタッチをものともしない勢いのある演奏が最高に格好良く、粗さみたいなものも感じられるが、それが個性というか味というかしっかり魅力になっているところはいつ聴いても感嘆するところ。
かてて加えて、Fit!の2人の演奏が強烈。
一哲の腰の座ったぶっ叩きが全編にわたって強烈無比なビートを叩き出す。
ここのところパワーアップしているんじゃないかという瀬尾の、これまたごっつりとキレの良さとパワフルさとを兼ね備えたベースが響く。
選曲も、Alligator Dance、渡良瀬等々有名曲を織り込んでいて、そういうところもちょっとうれしい。
冒頭がメンバー紹介を兼ねたような曲で、渡良瀬が本篇最後の曲。板橋のソロでしっとりと奏でられるしばちゃんがアンコール。とライブを聴いているような流れもまた素晴らしい。
ベストは敬意を表して、7曲め
"Vol.Ⅲ~Rip,Rise&Panic" 板橋文夫FIT! (http://bowz.main.jp/itabashi/index.html )
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