"Introducin'" 浅利史花
最近、頭角を現してきたた(と言って良いと思う)女性ギタリストである浅利史花の初アルバム。
ライブも数回見てます。
いま気づいたが、すべてギターが異なる。HP(https://fumikaasari.com/profile.html )みるとこれで所有ギターのすべてのよう。
曲ごとにメンツを変え、まさに"Introducing"というにふさわしい、いろいろな側面をみせてくれるようなメンツと曲構成。
浅利史花(G)
江澤茜(As:7,8)、駒野逸美(Tb:7,8)
中牟礼貞則(G:3)、北島佳乃子(P:1,4)、石田衛(P:6,8)
小杉敏(B:1,2)、三嶋大輝(B:4,5,7,8)、木村紘(Ds)、柳沼佑育(Ds:4,5)
演奏曲は、スタンダードといって良い楽曲に、カーペンターズを含んだ全部で9曲。オリジナルはなし。
1. Triste
2. Summit
3. Black Orpheus
4. Bluesette
5. Daahoud
6. Goldfish Droppings
7. Sing
8. Close To You
9. But Beautiful
ミディアムテンポの4ビートで奏でられるオーソドックスな曲が並ぶ。
曲によって編成とメンバーが変わるが、オーソドックスな演奏での安定のギターサウンドがスタイルの一貫性をみせ、散漫なイメージはない。
とくに、ギターが短いフレーズの末端での処理を、キレの良い若々しさを見せたり、女性的な優しくていねいにまとめたりと、しっかりと表情をみせながらの演奏が印象的。
3曲めで御大中牟礼さんとのデュオ。
御大の枯れた味わいとの対比を見せつつ、それでいて良いコンビネーションを聴かせる。
6曲めが旦那である石田衛とのデュオで、双方の優しさに満ち溢れたような演奏がなんとも…妬けるっていうかw
7曲めと8曲めがカーペンターズの曲で、たぶん本人の好きな曲なんでしょう。
7曲めは主旋律を2本の管に任せてギターはザクザクとコードを掻き鳴らすことに終始する、8曲めは、ギターがしっかりと主旋律を担う。
いずれも元曲のテーマをしっかりと聴かせ、曲の良さを引き出している。
ベストは5曲めにしましょう。
"Introducin'" 浅利史花 (https://www.amazon.co.jp/dp/B08L82FP22/ )
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