"Trio Grande" Will Vinson, Antonio Sanchez, Gilad Hekselman

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Will Vinson, Antonio Sanchez, Gilad Hekselmanというとんでもないメンツでのアルバムが年末になってリリースされました。
このメンツでは、2018年にWill Vinsonがリーダーでアルバムが出てまして
本作は、3人並列記載になり、主導権を分散した発展形ということになるのかもしれません。

メンツは、上掲のとおりの3人。
Will Vinson(As,Kbd)、Antonio Sanchez(Ds)、Gilad Hekselman(G)

演奏曲は、Will Vinsonが2曲、Antonio Sanchezが3曲, Gilad Hekselmanが3曲のオリジナルを提供。
01. Northbound
02. Elli Yeled Tov
03. Oberkampf
04. Upside
05. Scoville
06. Gocta
07. Firenze
08. Will You Let It

非4ビート系を中心とした曲構成は個人的嗜好とバッチリあってて、そこは問答無用に楽しませてもらってます。
前作ではGiladがベースラインを担ってる場面が多く、Giladのギターを思う存分楽しむという堪能するには少々足りない気分だったが、今作では、Willがキーボードで低音の多くを担うような作風になっているためギターの持ち味がよりはっきりと出てきて満足度はさらに上昇している。
Willの奏でるキーボードを筆頭にベースラインを完全に裏方に持っていくことで、フロントのトリオの3人の持ち味がしっかりと出てきているのが、大いなる聴きどころに繋がっていると思われ、ここが冒頭記載の主導権を分散した発展形のさいたるものではないか、最大の成果ではないかと思う。
曲調に合わせながらのインスピレーションを元に自在に表現するドラム。
アルトのバッキングでの微妙なコントロールでの節回しから、朗々としたサウンドでのソロ。
ギターのロックなテイストな奏法を基本としながらの美旋律からゴリゴリにヘヴィなサウンドまで駆使したギターフレーズと、自身のできる演奏をして全部引っ張り出してきているような多彩な演奏を聴かせる。

ベストは1曲め

"Trio Grande" Will Vinson, Antonio Sanchez, Gilad Hekselman (https://www.amazon.co.jp/dp/B08HGLNJ5Y/ )

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