石田幹雄3(20210227)

20210227.jpg
2019年に聴いている、石田トリオでありますが、
この時が久々の再開セッションで、その後ライブレコーディング、いくつかのライブを経て国立に戻ってきたところでその演奏を楽しませてもらおうってのが参戦の動機。
その最新作が
新作リリースツアーのライブはルーツである北海道の各所はじめ要所で企画されていたのは告知で知っていましたが、のっけからコロナの影響でスケジュールの中止に変更にと色々予期せぬ自体に遭遇してたようです。
最終的に国立のお店でのライブは予定通り開催できる運びとなりまして、当日朝に急遽予約を入れて参戦させていただいた次第であります。

ステージセッティングは前回同様、ピアノがちょっとだけ前に出したほぼ定位置、左奥に少し余裕を持ったスペースにベース、その手前にドラムという配置。
予定時間を10分も超過したあたりで開演。
MCを石田君が担うが、とくに曲紹介はなくおもむろに演奏開始。
冒頭からテンションの高い演奏を繰り広げる。
一般的には、クレジットがしっかりしてなくても、テーマから曲名を判別できるものだが、ここでの演奏は基本的には、曲を重要視せずにフリーインプロの応酬といった様相を中心とした演奏が繰り広げられる。
結果的にそれが非常にスリリングで、このライブを体験できたことに感謝する次第。

石田は、今回基本足を組んだスタイルを基本としているが、テンションか上がってくると足を組むのをやめて、のたうち回るようにピアノと対峙する。
瀬尾のベース、基本は強力なピチカートながら、要所でアルコ弾きを駆使する。
そのアルコ弾きの響きが格好良いことこの上なし。
竹村のドラム、通常のセッティングとは異なり、バスドラムから立ち上がるタムタムを無くし、右のシンバルのスタンドからフロアタムを取り付け、スネア1個、ハイハット、シンバル1枚、タム1個というシンプルかつ変則的なもの。
皮面だけでなく、リム、胴、等々を駆使した多彩なドラミングを見せる。

曲は、これまでの美旋律からフリーまでというふり幅の広さというよりも、3者の緻密なコンビネーションを聴かせるようなもの。
この時期だから、早い時間にスタートし、基本的には時間を厳守してのライブだが、後半は予定時間を少しオーバーするくらい盛り上がっていたか..。

そして特筆が、長らく廃盤になっていた"張碓"(https://www.amazon.co.jp/dp/B000Q36TSI )のデッドストックがあったとのことで、これを入手(もうないと思います)、"緑輪花"に3人のサインをいただいて意気揚々と帰路につきました。

この記事へのコメント