"Spirit Science" Tom Guarna
Tom Guarnaというギタリストのリーダー作で、これはメンツ買いをしたもの。
Tom Guarnaという名前に記憶はなかったが、自blogを検索すると George Colligan の"Runaway" (https://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a56491169.html )という2009年のアルバムにフル出場してて、近作では、2019年のBrad Whiteleyというピアニストのアルバム "Presence" (https://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a64759977.html )に入っているのを見つけました。
とはいえ、このメンツを見ればリーダーが誰であれ(失礼)、買いは必至であることは疑いようのないところ。
というメンツは以下の通り。
Tom Guarna(G)、Ben Wendel(Ts)、Aaron Parks(P)、Joe Martin(B)、Justin Faulkner(Ds)
演奏曲はすべて Tom Guarna のオリジナルで全部で9曲。
1 The Trion Re
2 Platonic Solids
3 The Genesis Pattern
4 Spirit Science
5 Two Circles
6 A Reflection In A Reflection (For Kofi Burbridge)
7 Matatron’s Cube
8 Source
9 Lullaby For Lena
最近流行りなのか多い気がしている、サックスとギターのユニゾンが格好良いコンテンポラリー系のジャズ作品。
最初の曲の8/6拍子の曲がなかなか印象的。
以降は、非4ビートではあるが、ちょっと難解でありながらしっかり聴くと変拍子少なめの拍が読める曲が多いようではある。
サックスとギターのシンクロしたテーマはちょっと異色ながら、テーマから各人のソロへと展開していくのはジャズのセオリー通りの展開と言って良いでしょう。
Chris PotterかMichael Brecker かというようにアグレッシブに、早いフレーズで低音から高音まで使い切るようなサックスのソロに、少しディストーションのかかった音色、アコースティックまがいに綺麗な音色等々を駆使しながらの朗々とした演奏を披露するギターのソロ。
アコピとエレピを使いわけながら、バッキング的な出番が多めではあるが印象的なフレーズを奏でるピアノ。
曲によっては唸りながらのがっつりなソロをも聴かせる。
と、当然ながら各人のソロもがっつり聴き応えがある。
4曲めが、Kurt Rosenwinkelなフレーズ(音色は違う)を意識したようなフレーズが出てきて、おっと思う。
最後に、サックス抜きのほのぼの系の曲でほっこりと締めくくる。
ベストは、7曲め
"Spirit Science" Tom Guarna (https://www.amazon.co.jp/dp/B08KVNFQVD/ )
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