"On The Mountain" On The Mountain
On The Mountainというたぶん芳垣さんのバンドの1枚めのアルバムがリリースされました。
このバンドはすでに2~3年くらい活動をしており、過去にライブを1回見ています。
"On The Mountain (20180120)" (https://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a64391889.html )
メンツは、芳垣、岩見の両氏はお馴染みによく聴いている人ですが、吉森さんは上記ライブのときが初で、そのとき調べたら実は有名な方だったと知って驚いた記憶があります。(自分の無知とともに..)
芳垣安洋(Ds)、吉森 信(P)、岩見継吾(B)
演奏曲は、吉森3曲(2,4,9)、芳垣(1)、岩見(8)各1曲のオリジナルと、Jan Hammer, Duke Ellington, King Sunny Ade, Robert John Gaudio, Jim Pepperといった曲が並ぶ。
01. Mbir-Va
02. Dancing Rainbow
03. Thorn Of A White Rose
04. 見たことのない雨
05. African Flower
06. Samba
07. Can't Take My Eyes Off You
08. 光る絵本
09. 福の島の光
10. Witchi Tai To
冒頭がカリンバが鳴るイントロからの土着的なリズムといった様相の曲。
2曲めが、かけ声の直後に拍手が沸き起こりそれが手拍子のリズムに変化していく、そこから演奏がスタートする。
全体にリズムが強い演奏で、元々強い音のベースを奏でる岩見氏がその強いサウンドで曲の骨格を作っていくが、
印象としてはそれ以上にドラムの強さを感じるってのは、それだけ芳垣氏のドラムのもの凄さを物語っている。
それほどドラムの強さが際立って感じられる。
そんな強烈なリズムの凄さもさることながら、ピアノがこれまた素晴らしく。
ヘヴィなリズムに引っ張られることなく、ヘヴィなリズムを乗りこなすような軽やかな演奏を聴かせている。
5曲めのベースがごっつりとした低音を響かせる上を、ちょっとエキゾチックな気配を醸しつつ聴かせるピアノとか見事としか言いようがない。
的確な役割分担での見事なトリオコンビネーションを魅せつける。
いくつかの曲でボイス、ボーカルが入ってくるが、このユニットではこれが基本スタイルでありバンドの個性になっていることを実感する。
もっともそれは、ライブのアンコールで本作の最終曲でもある Witchi Tai To を聴いているが故なんでしょう。
この曲のインパクトは大きい。
このアルバムを聴いて、久々に生での演奏を楽しみたくなった。
ベストは9曲めにしましょう
"On The Mountain" On The Mountain (https://www.amazon.co.jp/dp/B08NS7PJL4/ )
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