"Standards, Vol. 1" Dan Arcamone
Dan Arcamoneというギタリストのリーダー作。
ググると、凄いあごひげのギタリストの画がでてくるので、おそらくユダヤ系のアメリカ人ではなかろうかと思います。
amazonでは何枚かリーダー作は出てきますが、Disk Unionでは全然出てこないので、まだ日本では知る人ぞ知るな存在なのかもしれません。
このアルバムが出る前の音源をちょっと聴かせてもらって、すぐにstandard集が出るとのことだったので、それを待って購入しています。ただしフィジカルでなくダウンロードです。
メンツは、ギタートリオで以下の3人ですが、過去に聴いたことのある人はいなさそう。
Dan Arcamone(G)、Rich Zurkowski(B)、
Steve Pruitt(Ds)
演奏曲は、Standard集というかHerbie Hancock, Pat Metheny, Wayne Shorterとか最近の曲を多く取り上げています。
個人的には、Kurt Rosenwinkelの演奏で有名なFallをどう料理しているかが気になるところ。
01 Maiden Voyage
02 Song for Bilbao
03 Fall
04 Witch Hunt
05 Little Sunflower
06 Inner Urge
07 Passion Dance
08 The Cure
09 Gas Lamp Blues
10 Naima
基本的には曲のテーマは判別できる程度には真っ当に演奏して、そこからソロへとなだれ込んでいく。
ギターは、ディストーションをかけて、微妙にアウトしたフレーズを駆使して、ちょっと変態感を感じさせる。
速弾き含め音数はちょっと多めか。曲によっては多重録音もしていそう。
全体にロックな強いビート感のあるサウンドを響かせるドラム。
ギターがガッとくるソロに入ると、より強くリズムを打ち出して煽ってくるところがなんとも格好良い。
ちょっと気になるのが、なんの前兆もなく唐突に終わるエンディングのあっさりとした曲があるところ。
肝心のFallは、音を微妙にズラし続ける変態フレーズ的テーマから独特のコードをバックに多重録音でこちらもちょっとクセのあるソロをのせた演奏。
ちょこっとドラムソロを混ぜたエンディングかと思ったら歯切れ悪く終わった..。
ベストは9曲めでしょう
"Standards, Vol. 1" Dan Arcamone (https://www.amazon.co.jp/dp/B08NHW76X1/ )
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