"Plays Miles Davis" Yuko Mabuchi
馬渕侑子さんは、LAで活動している石川県出身のピアニストで良いと思います。
自身のhp(http://www.yukomabuchi.com/ )も持ってまして、これが4枚目のリーダー作になるようです。
前作のトリオ作(https://www.amazon.co.jp/dp/B07574R31J/ )のジャケは見たことがると思います。(買ってない、聴いてないですが)
本作は、Miles Davisの曲を演奏している2018年4月のライブ録音で、抱き合わせを漁っているときにちょっと試聴して面白そうだったので買いを決めています。
ジャケを見るとわかる通りトヨタのロゴが入っているんですが、このことについてとくに記述があるような感じがなく。この時のライブのスポンサーになっていたのか、そもそも馬淵さんのスポンサーをしているのか..
メンツは以下の通り、皆さん初聴きのようですが、全員若手ってことではなさそうです。
Yuko Mabuchi(P)、JJ Kirkpatrick(Tp)、Del Atkins(B)、Bobby Breton(Ds)
演奏曲は、Miles Davisゆかりの曲が5曲に、馬淵さんのオリジナルが3曲という構成。
01 All Blues
02 Blue in Green
03 Milestones
04 Ikumi's Lullaby
05 So What
06 Nardis
07 Sky With No Tears
08 Missing Miles
60年代のモードを演奏していた頃のクインテットを範としたもので、クールにすかした演奏を繰り広げているという感じで聴いたが。
実際のところは、当時の緊張感ほとばしる演奏というよりは、よりしなやかに聴かせるような作風。
馬淵のピアノは、思ったよりもタッチ強めでとくにソロでのクライマックスとかミスタッチをものともせずの熱い演奏を聴かせる。
しなやかさの元凶が女性ならではのピアノにあると思っていたら実はそうでもない。
しなやかさの元凶はどうやらトランペットにあるようで、綺麗な音出しとは言い切れない気もするが、繊細な音出しでこっちのほうが女性的な印象を感じる。
もっとも、キレの良いビート感をしっかり強調しているうえでのしなやかさなので、ジャズ聴きとして高揚感も感じながら聴いていられる範疇と言って良いでしょう。
4曲めにピアノソロでのバラードを持ってきて、7曲めがトリオでの美旋律系の曲、
8曲めがおそらくこのメンツで本来演奏しているようなスタイルなんだと思う曲を演奏。
この3曲が、Miles Davisゆかりの曲ではない(8曲めはタイトルに入っているが、曲はぽくない)が、インターバルにはなってると思う。
ベストは、3曲めにします。
"Plays Miles Davis" Yuko Mabuchi (https://www.amazon.co.jp/dp/B07Q218QY8/ )
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