"Omega" Immanuel Wilkins

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本作は、年末の新譜会(https://jazz-to-audio.seesaa.net/article/479085108.html )で聴かせてもらって聴いたほうが良いと思って買い込んできたなかの1枚。
例年年末に落穂拾い的に数枚購入していますが、その2020年版ってことです。

Immanuel Wilkinsは、Joel Rossのアルバムで聴いているが、名前を意識するほどではなかったか
(曲名もそうだが、あまりメンツの名前も覚えようとしないわけで..(汗))

メンツは以下の通り。
Micah Thomasは"In Commn2"(https://jazz-to-audio.seesaa.net/article/475959127.html )で、Kweku Sumbryは、Jure Puklの"Broken Circles"(https://jazz-to-audio.seesaa.net/article/474763952.html )で聴いてるが各1枚なのでまだ馴染みのある存在って感じではないです。ベーシストのDaryl Johnsは初聴き。
Immanuel Wilkins(As)、Micah Thomas(P)、Daryl Johns(B)、Kweku Sumbry(Ds)

演奏曲は、すべてImmanuel Wilkinsのオリジナル。
1.Warriors
2.Ferguson – An American Tradition
3.The Dreamer
4.Mary Turner – An American Tradition
5.Grace and Mercy
6.Part 1. The Key
7.Part 2. Saudade
8.Part 3. Eulogy
9.Part 4. Guarded Heart
10.Omega

まず何と言っても特筆すべきはImmanuel Wilkinsのサックス。
押し出しの強い力感のある演奏で、早いフレーズも淀みなくすらすらと音を繋げていく。
朗々とした演奏から、フリーキーなフレーズからテンションの上がった演奏と見事な演奏を繰り広げていく。
そしてMicah Thomasのピアノ。小細工は不要とばかりに真っ当に攻め立て、アウトするフレーズを入れてきたり、全体の雰囲気から外すような目立つためだけの演出はほぼ入れて来ず、それでいてしっかりと存在感を示す。
そしてそんな正面からの真っ向勝負に対して、曲の雰囲気に機敏に反応しつつ緩急織り交ぜ演奏を煽り立てていくのがドラム。
4人が4人とも、突出して異彩を放つような演奏をしているわけではないが、この4人が有機的に絡み合って作り出すサウンドの凄さは筆舌に尽くし難い

ベストは9曲めでしょう。

"Omega" Immanuel Wilkins (https://www.amazon.co.jp/dp/B08BR84FZF/ )

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