"アルプ" 明田川荘之

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コロナ禍で、入手困難だったりそこまで手が回らなかったりでこれまであまり聴けていない邦人ジャズを集中的に聴かせてもらう機会を得ました。
これから散発的にちょっと古い日本人のジャズの紹介が紛れ込む予定です。

本作は、アケタの店の店主であらせられる明田川荘之さんの1992年録音のアルバムです。
育ったところがアケタの店がそう遠くないところで当時(中学生の頃から?)からその存在は知っていたのですが、当時はジャズとくに邦人ジャズは全然聴いていなかったので、店の看板を横目で見ながら自転車を走らせてました。
邦人ジャズを聴くようになったのは、引っ越した後で、いくどとなく行ってみようとスケジュールのチェックをしていたのですが、なんだか見たいメンツと自分の予定と、その他もろもろタイミングがあわず。
ってことで、実はアケタの店に入ったことがないのでありました。。。
自blogで紹介している明田川さんのアルバムは、"わっぺ"(https://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a41611630.html )だけでして、そういうこと。
ライブは2回見ているんですが。。
 "明田川、片山デュオ (20170715)" (https://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a64196549.html )
 "明田川、梅津デュオ (20201016)" (https://jazz-to-audio.seesaa.net/article/477963059.html )

本作のメンツは、以下の5人。板谷博さんのリーダー作もこの機会に聴かせてもらってます。
明田川荘之(P)、岡野等(Tp)、板谷博(Tb)、山元恭介(B)、楠本卓司(Ds)

演奏曲は以下の3曲で、すべて明田川のオリジナル。
1 Blues For JoJo
2 ALP
3 Magic Eye

オーソドックスなハードバップな曲調なれど、ピアノが部分部分でちょこっと壊れかける場面があって、それが良いアクセントになっているか。
明田川さんが、とくにソロの場面が多いが、興が乗ってくると、ずっと唸っている。
2曲めのバラードがかなり強烈。
フロントの2管も、たっぷりと時間をとって端正なソロを聴かせる。
1曲めではベースのしっかりとしたウォーキングが良く効いている。
3曲めが、シンセサイザーによるビブラフォン調の音とパイプオルガンぽい音で奏でられるムード歌謡みたいな雰囲気を持った曲。
こんな曲を演っているのも、中央線ぽくも昭和っぽくもあって良い感じ。
半分を過ぎたところで管が入ってくる30分近い曲。後半若干ダレてきている感じもなきにしもあらずだが、これも含めてこれで良いのだ、ということらしい。
と、3曲で締め括られる。

ベストほ2曲めでしょうか。

"アルプ" 明田川荘之 (http://www.aketa.org/AD33.html )

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