"Sunset In The Blue" Melody Gardot
Melody Gardotを紹介するのは、2009年の"My One & Only Thrill" (https://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a57726748.html )以来。
当時、 Becca Stevens, Rebecca Martin, Gretchen Parlato等々立て続けに聴いて、その後のアルバムも多くを購入していますが、彼女だけは縁がなかったのかその後の紹介がないなぁと思ったら、本作が5年ぶりのアルバムだそうで...。
メンツは以下の通り(全部でないです)。ギターがほぼ全編に入り、大半がオーケストラも入ってきます。
Melody Gardot(Vo)、Antonio Zambujo(Vo)
Till Bronner(Tp:1,7)、Donny McCaslin(Ts:5)
Anthony Willson(G:1-8,10-12)、Dadi Carvalho(G:2)、Nando Duarte(G:8)
Baden Powell(P:3,5)、Sam Minaie(B:1,4,9)、John Lefwich(B:2,5,6,8,10,11)、Chuck Staab(Ds:1,4,5,9)、Vinnie Colauita(Ds:2,3,6-8,10,11)
Royal Philharmonic Orchestra(1-7,10,11)
演奏曲は、12曲までが本編で、すべてMelody Gardotのオリジナル。最後がStingとのデュエットでこれがボーナストラック。
01 If You Love Me
02 C’est Magnifique
03 There Where He Lives In Me
04 Love Song
05 You Won’t Forget Me
06 Sunset In The Blue
07 Um Beijo
08 Niguem Niguem
09 From Paris With Love
10 Ave Maria
11 Moon River
12 I Fall In Love Too Easily
13 Little Something (with Sting)
バックに弦楽器が入ったゴージャスな音作り、伴奏の基本はギターが担っている場面が多いか。
曲調は、概ねスローテンポでゆったりとした雰囲気を感じさせるもので、気怠い雰囲気と癒しの雰囲気が共存しているような感じ。
数曲で男性ボーカルが入るが、これも心地良い低音がMelody Gardotの声音と相まって見事にハマっている。
管楽器のソロが、Till Bronner のトランペット(1,7), DonnyMcCaslinのサックス(5)と入ってくるが、曲の雰囲気に見事に合致していながら、それでいて印象的なソロを聴かせる。
後者のこれまであまり聴いたことないくらいの甘いサウンドにおののく。
そんなサウンドもさることながら、Tillのちょっと掠れたサウンドの破壊力も実はとんでもない。
自分が聴いているボーカルものの中では一番いわゆるジャズボーカルに近いサウンドの歌手だと思うが、非常に気持ち良く聴かせてもらってる。
他では相変わらずこの手は積極的には聴いていないですが。
最後がStingとのデュエットで、この盤のハイライトだとは思うが、ここまでの雰囲気とは一線を画するような作風であるのは間違いのないところ。さすがにボーナストラックという扱い。
それでも、そのインパクトは絶大だと思います。
ベストは、前半のほとんどを否定することになりそうだが、最後の曲でしょう。
"Sunset In The Blue" Melody Gardot (https://www.amazon.co.jp/dp/B08H6746J1/ )
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