"Ancient Blue" 須川崇志 Banksia Trio

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自分の昨年のベスト(https://jazz-to-audio.seesaa.net/article/479110045.html )に挙げた初作のリリースが約1年前
こんなに早く次作が出てくるとは思わなかったので、ちょっと驚くくらい。
このバンドの演奏のメンバーの手応えが相当良かったのか、巷の評価が相当良かったのか、はたまた・・。
いずれにしても、聴く側としてもどんな演奏に進化、深化しているか興味津々であることは間違いのないところ。

メンツは、不変の3人。
須川崇志(B)、林正樹(P)、石若駿(Ds)

演奏曲は、須川4曲、石若3曲、林1曲のオリジナルと、Miles Davis, Ayub Ogada, 安田芙充央で全部で11曲。
01 Blue in Green
02 Nowheresville
03 Ancient Blue
04 Uncompleted Waltz
05 Armeria
06 Jomon Dance
07 Kothbiro
08 Mimoza
09 Trapezoidal Dance
10 Song for Nenna
11 Anemos

ベースが主導する、ちょっと無機的な雰囲気を醸し出すBill Evans愛奏曲がオープニング。
前作でも1曲めはBill Evans愛奏曲でした。
4曲めが、規則的のようでそうでないシンバルの緊張感と、ベースのアルコ弾きが醸す緊張感とを、ピアノの単調なフレーズで少し緩めるような塩梅の演奏で、この演奏にはちょっとハッとさせられる。
6曲めは、このアルバムの中では激しさのある展開をみせる曲で、ちょっとチックを想起させるような印象を持った曲。
全体的には、ちょっと内向き加減のある美旋律といった印象の曲が並ぶような感じ。
前作より地味な印象を感じるのは気のせいではないと思うが、それだけ地に着いた演奏が並んでいるとも言える。
その分、回数聴き込まないと体に馴染んでこないようなところもありそうだが、回数聴いても飽きずに、よりのめり込んでしまうような、そんなクオリティを持ち合わせているのも充分感じられる。

ベストは4曲めにします。この曲には惹かれました。

"Ancient Blue" 須川崇志 Banksia Trio (https://www.amazon.co.jp/dp/B08V8ZF1V9/ )

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