"Drago" Diego Barber

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Diego Barberのリーダー作を買うのは、これが4作め。
過去紹介の2作は以下の通り。
"One Minute Later"が2017年なので、4年ぶりの新作ってことになります。
これ以外にCraig Tabornとのデュオ作"Tales"(https://www.amazon.co.jp/dp/B00HZMRWIY/ )ってのが出てて、2014年4月の新譜会(https://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a62526625.html )で気になった盤として挙げているが、結局買ってはいません。

本作は、そのCraig Tabornが入ったトリオ+ヴォイスという編成でのアルバム。
パーカッションのAlejandro Coelloは、"One Minute Later"で共演してます。
Diego Barber(G)、Theo Bleckman(Vo)、Craig Taborn(Key)、Alejandro Coello(Per)

演奏曲は、すべてDiego Barberのオリジナルで、4曲めだけAlejandro Coelloとの共作のようです。
1.Drago (Feat. Theo Bleckmann)
2.Leadville (Feat. Alejandro Coello)
3.Utah
4.Bryce Canyon
5.Zion Park
6.San Francisco
7.Santa Monica
8.Cold Spring (Feat. Craig Taborn)
9.Vermont

バスドラが一定のリズムを刻む低音過多なテクノではなく、YMO、Kraftwerkのような、テクノポップに近い感じを想起するようなサウンド。
多くのリズムの音がハンマーの金属音のような工場のノイズをイメージとしたようなもので、これが支配的に響く場面が多め。
クレジット上は、ギター、キーボード、パーカッションってことになっているが、
ギターが登場する頻度ってそんなに多いか?って感じる部分と、ドラム、パーカッションも電子的に作り出せるような音色のような気がして、すべてがシンセサイザーで作れるんじゃないかとも感じるようサウンド。
ヴォイスも楽器的な使い方で、とくに声が入っていることを意識する感じではない。
テクノポップな感じを表現するには電子的な音作りだけに頼って作らないのが肝要で、それが故にアコースティックな楽器をあえて使っているのかもしれない。
テクノなだけにビートで聴かせるサウンドが基本となるが、曲ごとにいろいろな展開のドラマチックなアレンジが施されていて、格好良いのは間違いなく、ずっと体を揺すらせながら聴き通していると1枚アルバムが終わっているような感じ。

ベストは6曲め

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