"Arts And Letters" Owl Trio
Lage Lund, Will Vinson, Orlando Le Flemingの3人の名義でアルバムが出たのが2013年。
"Owl Trio" (https://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a62218131.html )
その次作は2015年に、おそらく配信だけでリリースされたんでしょう。ここにきて日本でだけCDでリリースということのようです。
なぜ、今になって?って感じでもあるが、日本固有の現象としてまだまだCDが売れていることに目をつけて、ちょっと前の未CDリリースのアルバムがCDで売り出される告知が多いので、その一貫ってことでしょう。
個人的には、メンツ見てですがまんまと乗せられている次第であります。
メンツは、OWLの頭文字となっている以下の通りの3人。
Lage Lund(G)、Will Vinson(Sax)、Orlando Le Fleming(B)
演奏曲は、最初と最後がオリジナルで、Herbie Hancock, Duke Pearson, Jim Hall, John Coltrane, Guingaといった曲が並ぶ。
1.Arts
2.The Kiss
3.Gaslight
4.Bon Ami
5.Count Down
6.Cine Baronesa
7.Letters
全体に音数少なめに奏でられており、だいぶ空間を空けたサウンドといった様相。
前作紹介の際に「フクロウが夜の山村を眺めているような」、などと比喩した記述をしているが本作もおおよそ似たような雰囲気を感じるような演奏。
ただし、前作が聴き知った曲が多めだったのに対し、本作は個人的にではあるが聴き知った曲ではない分、より抽象的な感覚が前面に出てきているように感じられる。
Will Vinsonもあまり吹きまくるといったタイプでなく、Orlando Le Flemingも音をしっかり選んでいる感じで、フロントにあたる2人の奏でる音数よりも少ない音出しで演奏を支えている。
Lage Lundがそんな両者の間を絡めとりもつような演奏で全体をうまくまとめ上げているような印象。
ベストは3曲め
"Arts And Letters" Owl Trio (https://www.amazon.co.jp/dp/B08VJLDCT1/ )
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