"Scenery" 福居良

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福居良の名前は、日本のジャズを聴いていると、いろいろと目にすることが多いがこれまで聴く機会はなく、これが初。
しかも、ここ最近散発的に紹介している、コロナ禍で入手困難だったりそこまで手が回らなかったりでこれまであまり聴けていない邦人ジャズを集中的に聴かせてもらっている一貫での聴取です。

福居は、北海道出身のピアニストで、1948年生、2016年に亡くなっています。
北海道はほんとうにジャズに関していろいろな人を輩出している。
wikiによると、アルバムは5枚出ているが、代表作はこれになるのではないかと思う。
今年、未発表音源?未CD化音源?(https://www.amazon.co.jp/dp/B08WK7XGRN/ )がリリースされたようで、亡くなってもまだ愛聴されているピアニストであることが判る。

メンツは、
福居良(P)、伝法諭(B)、福居良則(Ds)

演奏曲は以下の通り。
1.It Could Happen To You
2.I Want To Talk About You
3.Early Summer
4.Willow Weep For Me
5.Autumn Leaves
6.Scenery

はっきりしているがそう強くないタッチ、テーマは大きく崩さずにしっかり弾き切ってアドリブは饒舌系というのが、自分の福居に対する印象。
演っていることが明瞭なので、聴いていてスッキリと体に馴染んでいくようなそんな印象を抱く。
さらに、ベース、ドラムが好サポートのバッキングに徹しており、福居の演奏がより映えるような対応をしている。
そんな3者の演奏全体を含めて、王道的なピアノトリオ作品と言えるのではないか。
程よいスウィング感と、程よいグルーヴ感と、程よい高揚感と、程よい心地良さで、心地良く聴いているうちに1枚終わっているようなそんなアルバムでした。
人気あるのもわかるような気がします。

ベストは速いフレーズが連続する3曲めで

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