"Baker's Circle" Dave Stryker
Dave Strykerのアルバムを聴くのはこれが2枚め。前回聴いたのは昨年のもので、これはBig Bandを従えて演奏したもの。
そのBig Bandが有名なWDR Big Bandで、Bob Mintzerがアレンジを担当したものでした。
"Blue Soul" (https://jazz-to-audio.seesaa.net/article/475236828.html )
本作は、そんなDave Strykerの名前で新譜情報を見つけ、メンツにWalter Smith IIIの名前を見つけて買いを決めています。
他のメンツでは、Jared Gold(はRalph Bowenの"Total Eclipse"(https://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a61392761.html )で、McClenty HunterはKenny Garrettの"Do Your Dance!"(https://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a63859076.html )で聴いています。
メンツの全貌は以下の通り。
Dave Stryker(G)、Walter Smith III(Ts)、Jared Gold(Org)、McClenty Hunter(Ds)
Mayra Casales(Per:2,7,8)
演奏曲は、Dave Strykerのオリジナルが4曲で、のこりはCole Porter, Jared Gold, Leon Russell, Marvin Gaye, Ivan Lins, Harold Loganなんて名前が並ぶ。
1.Tough
2.El Camino
3.Dreamsong
4.Everything I Love
5.Rush Hour
6.Superstar
7.Baker's Circle
8.Inner City Blues
9.Love Dance
10.Trouble (No. 2)
4ビート8ビートのリズムのはっきりした曲が多めの印象。
前半の曲はオルガンが前に出てくるものが多く、そうなるとリズムがはっきりしているのもあって、いわゆるオルガンジャスの様相を呈してくる。
表層的にはコテコテの演奏だが、実際にはそうくどくはないか。後半に進むにつれてコテコテ感はより薄らいでいく印象。
Walter Smithのサックスが、程よくアグレッシブに程よく粗さのある演奏を繰り広げていて、個人的期待通りの演奏をしていて格好良い。
Dave Strykerのギターも、オルガンジャズに似つかわしいソウルな雰囲気をしっかり感じさせ、格好良い演奏を楽しませてくれる。
前作が大所帯のバンドで全体のサウンドの色合いの方を重視した印象だったので、今作くらいの編成の方がギターの真価が色濃く発揮されていることになり、Dave Strykerの演奏を聴くという意味ではより好感触。
6曲めのカーペンターズではギターがテーマをストレートにしっとりと奏でていることに加えて、サビのオクターブ奏法がなんとも沁みる。
この曲ではサックスは出てこないが、曲調としては正解でしょう。
全体的にちょっと単調に感じる場面もあるが、音数もそう多くなくキレの良いビートを叩くドラムにちょっとあっさりめでありながら厚みのあるサウンドのオルガンとが相まってノリ良く格好良い曲が多く、個人的にはけっこう気に入ってます。
ベストは、5曲めに
"Baker's Circle" Dave Stryker (https://www.amazon.co.jp/dp/B08SYW33Z3/ )
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