"Tone Poem" Charles Lloyd
Charles Lloydのリーダー作は、結果としてBlueNoteレーベルに移籍してからは全部聴いていることになるが、出るのを楽しみにしているわけでもなく、リリースを知ったらすぐに買いを決めているわけでもありません。
本作も、まいっか状態でスルーしていたのですが、前回の新譜会(https://jazz-to-audio.seesaa.net/article/480712471.html )で、T氏にちょろっと聴かせてもらったのと、周囲の評価の高さに推されて結局また買ってます。
ちなみに前作の紹介は..
"8: Kindred Spirits (Live From The Lobero)" (https://jazz-to-audio.seesaa.net/article/474410370.html )
Marvels名義ではこれが3作めのようで、調べたら以下の通り。
"I Long To See You" (https://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a63841275.html )
"Vanished Gardens" (https://www.amazon.co.jp/dp/B07CQL3452 )
あ、この下のヤツは買ってない聴いてないですね (^^;;
メンツは、Marvelsの5人
Charles Lloyd(Ts,Fl)、Bill Frisell(G)、Reuben Rogers(B)、Eric Harland(Ds)、Greg Leisz(Steel Guitar)
演奏曲は、Charles Lloydが3曲、Ornette Colemanが2曲、Leonard Cohen, Thelonious Monk, Gabor Szabo, Villa Fernandezが各1曲で9曲。さらに国内盤ボートラがはいって全部で10曲。
01.Peace
02.Ramblin'
03.Anthem
04.Dismal Swamp
05.Tone Poem
06.Monk's Mood
07.Ay Amor (Live)
08.Lady Gabor
09.Prayer
10.In My Room (Bonus Track)
冒頭、オーネットが2曲続いていて、ちょっと驚く。
4曲め8曲めはロイドのフルートをフィーチャ、5曲め7曲めは、トロピカルな雰囲気を持ったサウンドで、これはスチールギターが効いている。
なんだかんだで演奏のキモは、Bill Frisell、Greg Leiszの2人のギターが聴かせるサウンドで、この2人の醸し出す独特の音色、雰囲気が、支配的なのはほぼ間違いのないところ。
選ばれている曲は、上述のとおりカバー曲多めの比較的多岐に渡っているが、ギターが支配的なので演奏の印象としては統一感はある印象。
主役のCharles Lloydは、当然の如く主旋律からソロとフロントでの主張をしっかりと見せてくるが、サウンドの印象としては、なんだかんだやっぱりギターに引っ張られているなぁとは思う。
もっとも、それも含めてのMarvels なんだとは思うが…。
最後がBeach BoysのIn My Roomで、これは国内盤だけのボーナストラック。
個人的には、新譜会での御託宣もあり、この曲のためだけに値段の高い国内盤を買っているがそれだけの価値のある演奏だと思う。
曲の良さが演奏との相乗効果を引き出している。
再度記載するが、このアルバムは2本のギターの醸し出す印象的なサウンドと、そのサウンドの雰囲気の素晴らしさ、そのサウンドになんだかとっても引き込まれるところに真価が発揮されていることに尽きるでしょう。
ベストは、高い金払った価値ありってことで10曲めにします。
"Tone Poem" Charles Lloyd (https://www.amazon.co.jp/dp/B08S3VX1PM/ )
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