"Flor" Gretchen Parlato

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数少ない、新作が出ると気になる女性ボーカリストの1人。Gretchen Parlatoのアルバムがリリースされました。
10年ぶりのスタジオ録音作ということらしく、その10年前のアルバムが、
自blogを漁ると、その後のリーダー作は2013年のライブだけです。
ゲスト参加とか、3人でのユニット名義のアルバムとかあったので、こんなにあいていたとはと、ちょっと驚いた。

メンツは以下のとおり。
Gretchen Parlato(Vo)、Marcel Camargo(G)、Artyom Manukyan(Cello)、Leo Costa(Ds)
Gerald Clayton(P)、Mark Guiliana(Ds)、Airto Moreira(Per)

演奏曲は以下のとおり。
01 Preciso Perdoar
02 Sweet Love (featuring Gerald Clayton)
03 Magnus (featuring Magnus, Thaddeus, and Ashley Thompson)
04 Rosa
05 What Does a Lion Say?
06 Roy Allan (featuring Airto Moreira)
07 Wonderful (featuring Gerald Clayton and Mark Guiliana)
08 Cello Suite No. 1, BWV 1007 : Minuet I / II
09 No Plan (featuring Mark Guiliana)

これまでいろいろな主に最近の女性ボーカルもののアルバムをこのブログで紹介してきているが、それらの記憶を呼び起こしつつこのアルバムを聴いていると、どうやら個人的嗜好からずれてきているのではないかと、そんな思いが浮かんできていまして..。
ライブ盤からも8年ぶりなのでそんなギャップがこんな思いに至っているのかもしれないが、ライブ盤は相当良い印象ではあったのだが..。
女性ボーカルの最近聴いている音楽の個人的嗜好が、ジャズとポップスの塩梅の微妙なところにツボがあるようで、よほどこのツボの範囲が広くないってことなんでしょう。
冷静に分析すると、たぶんだがジャズ濃度が希薄になってきているような気がしたのだが。
具体的には、楽器が弦楽器が多めで、クラシック的なサウンドが多いことと、アップテンポめの陽性な曲が多いことだと思ったのだが、はてさて。
Gretchen Parlatoの歌唱自体は、これまでのスタイルと大きくは異なってはいなさそうだが、本作を何度か立て続けに聴いてなんかちょっと違和感というか、素直に楽しめていない気がして、いろいろ考えていると上記のようなところが原因なのかなぁと..。

ベストは5曲めにします

"Flor" Gretchen Parlato (https://www.amazon.co.jp/dp/B08QLY97ZW/ )

この記事へのコメント

2021年07月21日 22:29
このアルバムで私はparlatoのイメージが実は大きく変わりました。とにかく母親としての人生賛歌には驚きでした。
 近年の女性ジャズ・ヴォーカル論、うなづきながら面白く拝見しました。ストリングス・オーケストラがバックに入ったり、曲はロックのヒットものだったり、どこか違いますね。ダイアナ・クラールのヒットも影響しているんでしょうか、彼女も演奏はジャズですが、ヴォーカルものはちょっと違う世界に・・。
まあ、いろいろでしょうが、これぞジャズ・ヴォーカルというのを聴きたくなりましたね。
ところで、このparlatoについて、TBさせてください ↓
http://osnogfloyd.cocolog-nifty.com/blog/2021/05/post-dc81dc.html