"Trio" John Patitucci / Vinnie Colaiuta / Bill Cunliffe

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John Patitucci, Vinnie Colaiuta, Bill Cunliffeの3人並列表記のピアノトリオ作で、Le Coq (https://www.lecoqrecords.com/ )というレーベルの最初のリリースの中の目玉作になると思う。
Bill Cunliffeの名前は初めて聞くが、1956生とのことでベテラン3人によるスタンダード(とそれに類する楽曲)集という内容のアルバム。
一瞬、ちょっと古い音源を蔵出ししてきたのか?と勘繰ったが、れっきとした2021年録音でした。

メンツのJohn Patitucci, Vinnie Colaiutaというと、Chick Corea Akoustic Bandの"Live From The BlueNote Tokyo" (https://www.amazon.co.jp/dp/B000007098/ )での2人ってことで、気になり過ぎる布陣。
John Patitucci(B)、Vinnie Colaiuta(Ds)、Bill Cunliffe(P)

演奏曲は以下の通り、ジャケと等にクレジットの記載はありませんでした。
1.Conception
2.Laura
3.Anna Maria
4.The One Step
5.7 Steps To Heaven
6.Good Morning Heatache
7.My Shining Hour
8.We See
9.Just In Time

ピアノのタッチもそう強くなく、ドラムも軽やかでダイナミック、全体としてもリリカルでスィンギー、軽快に奏でられるピアノトリオというのが第一印象。
そこにJohn Patitucciのベースがゴリッとしたヘヴィなサウンドを響かせていて、これがかなり強烈。
ピアノトリオの演奏の聴き応えを盤石なものにしつつ、主役がベースであることを主張しているかのよう。
よくよく聴いていると、ドラムもスネアはかなりタイトな音色で切れ味の良さを見せている。
もっともVinnie Colaiutaなんで、そもそも悪いはずはないのだが…
4曲めのベースソロ、5曲めのドラムソロとか、聴いててハッとさせられる演奏がたっぷりと詰め込まれている。
普通に聴いていても磐石なピアノトリオとして満足度の高い演奏を楽しめるが、個人的にはJohn Patitucciのベースを中心に据えて聴くことでよりハードでエキサイトな演奏を楽しめていると思う。

ベストは3曲めにしましょう

"Trio" John Patitucci / Vinnie Colaiuta / Bill Cunliffe (https://www.amazon.co.jp/dp/B08VN9ZYP3/ )

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