"Moon On The Lake" 藤井郷子
藤井郷子のアルバムを聴く(買う)のはかなり久しぶりのはず。
自blogを漁ってもヒットしないので15年以上は聴いていないんだと思います。
たしか "Toward To West"(https://www.amazon.co.jp/dp/B08YQKT7B2/ ) は聴いているが、もうずいぶん前のアルバムってことです。
本作は、メンツをみて速攻買いを決めたのですが、Tokyo Trioと名前を冠した新バンドでの新宿PitInnでのライブ。
自blogを眺めていただければわかる通り、このベース、ドラムの2人の登場頻度は相当な量になっていると思います。
須川のリーダー作は、Banksia Trioの2作めが先日出てます。"Ancient Blue" (https://jazz-to-audio.seesaa.net/article/481404452.html )
竹村の初リーダー作が7月に出たばかりです。"村雨"(https://www.amazon.co.jp/dp/B096Z6TRGK/ )
藤井郷子(P)、須川崇志(B, Cello)、竹村一哲(Ds)
演奏曲はすべて、藤井のオリジナルで全部で5曲。
1.Hansho
2.Wait For The Moon To Rise
3.Aspiration
4.Keep Running
5.Moon On The Lake
いずれの曲もテーマはあるようだが、曲によってはあまり明瞭に提示されてはこないことと、竹村のドラムの自由度が高いことと相まって全体が即興のような様相を呈している。
が、藤井郷子のアルバムなので、フリー濃度濃いめの難解な部分も持ち合わせているのは承知のうえ。
3者がそれぞれに触発されながら、ほぼ制約なく創造力を大いに発揮し、持ち味をたっぷりと出したたような演奏を繰り広げる。
さらにそんな3者が、3者とも時間をたっぷりととったソロも披露していて、そこではさらに空間をたっぷりと使った演奏をこれでもかってくらいに開陳していて満足度はかなり高い。
中でも、須川のアコベとチェロのアルコ弾きを駆使したソロが圧巻だと感じるのは、ひとえに個人的好みによるものでしょう。
聴けば聴くほど凄みを感じてくるようなそんな作品です。
ベストは1曲めにします。
"Moon On The Lake" 藤井郷子 (https://www.amazon.co.jp/dp/B094SKJSSC/ )
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