"Bleding Tone" 吉本章紘

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近年、大西順子のバンドで中心メンバーとして活躍している吉本章紘の初期のアルバムです。
吉本を知ったきっかけが、石若駿の参加アルバムを探していたところからで、2015年に下記アルバムを購入しています。
その後、石若のHP(http://www.shun-ishiwaka.com/home )にすべての参加作が載っているのを眺めて、過去作を落穂拾い的に買っていたが、この頭から7つめに掲載されていたのがこのアルバムで、ずっと探していたもの。
結果的に、ネット上の全国規模の中古ショップでウォントリストに入れておくことで、ようやく購入に結びついたもので、2012年の作品。
吉本の演奏は、その後石若関係なく聴いてまして、とくに須川とのデュオが素晴らしい。
吉本参加の大西バンドのアルバムもまとめて紹介しておきます。

メンツは、その石若に、Aaron Choulai。坂崎拓也は、西山瞳のParallaxトリオのベーシスト。
吉本章紘(Ts)、Aaron Choulai(P)、坂崎拓也(B)、石若駿(Ds)

演奏曲は、とくにクレジットの記載はないが、メンバーオリジナルが大半に、Body & Soulという布陣なんでしょう。
5曲めのタイトルは石若センスだと勘繰るが..
01 di di
02 Boston Subway
03 Pale Green
04 How About This Cat?
05 Enpitsu Hiko (鉛筆飛行)
06 Last Monday
07 Dark Matter
08 Sky Dance
09 0117
10 Body & Soul

モード系からクール系を彷彿とさせるちょっと無機的な気配を持った曲が多めの印象。
吉本のクールスタイルを基にしたサックスによく合った曲調で、まさに良い味出してる!と言いたくなるような
演奏が心地良い。
ここに絶妙に絡んでくるアーロンのピアノが良い塩梅に存在感を見せつけてくる。さらっと弾きこなしていながら、さらっと聴き流せないようなフレーズが秀逸。
感性にまかせたようでありながら小気味よくスィングする石若のドラムは、ここでもセンスの良さを感じさせる演奏で存在感も抜群なものがある。
ベースの坂崎も、堅すぎず柔過ぎない磐石な演奏が持ち味の良いベーシストだと思ったが、これまで縁がなかったというか、うまく接点ができなかったようで、前述のとおりほぼ西山トリオだけでしか聴けていない。
最後の曲がそのベースとのデュオでこれがまた良い味のある演奏でグッとくる。

ベストは2曲めでしょうか。

"Bleding Tone" 吉本章紘 (https://www.amazon.co.jp/dp/B007WUZEGQ/ )

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