"The Painter" Tobias Meinhart
Tobias Meinhart は、以前 Kurt Rosenwinkel がメンツに入ったアルバムで聴いている人。
"Berlin People" (https://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a64799575.html )
本作は、Charles Altura絡みで聴かせてもらった音源ですが、他のメンツを眺めても Ingrid Jensen が入っていたり、リズムが Matt Penman, Obed Calvaireと強力な面々を揃えているのもなかなか興味深いところ。
メンツは以下の通り
Tobias Meinhart(Ts,Ss,Fl)、Eden Ladin(P)、Matt Penman(B)、Obed Calvaire(Ds)
Ingrid Jensen(Tp2,6)、Charles Altura(G:1,10)
演奏曲は、1曲を除いてTobias Meinhartのオリジナル。
01 White Bear
02 Oak Tree
03 Movement
04 The Painter [Intro]
05 The Painter
06 Bird Song
07 Estate
08 Neowise
09 The Last Dance
10 Dreamers
1曲めが複雑なドラムパターンの現代感たっぷりな曲、3曲めが4ビート、4曲めがベースソロでの5曲めのイントロ、その5曲めはちょっとシリアスめな曲調で、掠れたような音色を駆使したサックスソロが映える。
そして、7曲めで唯一の非オリジナル Estate が奏でられる。
全体を通して聴いていて、曲の振り幅がかなり大きい作品に仕上がっているなというのが第一印象。
曲としての印象は、主旋律は多少変拍子気味な気配もあるが、総じて比較的わかりやすい感じには仕上がっている。
それでいて、攻めてる感じもしっかり感じられる演奏で、ちょっと侮れない。
1曲めでのギターソロ、2曲めでのトランペットソロ、4曲めのベースソロと、メンツそれぞれの見せ場も印象に残るように設定されていて、主役以外にもしっかり見せ場、聴きどころを用意しているのが好印象。
とつらつら聴いていると、Eden Ladinのピアノの好サポートが実は光っているなと感じられた。
と、あらためて調べたら、Ari Hoenigのアルバム"Ny Standard"(https://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a64563257.html )でTigran Hamasyan, Shai Maestroと3人でピアニストの座を分け合っており、Camila Mezaの2019年作"Ambar"(https://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a64828254.html )に全面参加。さらに2017年に初リーダー作"Yequm"(https://www.amazon.co.jp/dp/B078C6VKW5/ )が出ていた。
ベストは、3曲めにしましょう。
"The Painter" Tobias Meinhart (https://www.amazon.co.jp/dp/B08VX1716S/ )
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