"Myriorama" Hajime Yoshida

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1984年生、千葉出身でNYで活動しているギタリスト、吉田孟のたぶん2枚めのリーダー作で2021年3月にリリースされたもの。
この音源も聴かせてもらったもので、これまで全然名前を見たことも演奏に遭遇したこともありませんでした。(スイマセン)
本人のhp(https://www.hajimeyoshida.com/ )をみると、Ayumi Ishito(石当あゆみ)さんのアルバムに多く参加しているようです。(石当さんもこれまで未遭遇..)

本作はベーシストの山田吉輝とのデュオ。この人も1984生のよう。
しかし、日本人のジャズもいろいろ聴いているつもりだがまだまだ知らない存在が多いことをあらためて実感。
Hajime Yoshida(G)、Yoshiki Yamada(B)

演奏曲は、吉田が5曲、山田が3曲のオリジナルと最後の曲がTea For Twoという陣営
01. Beyond the Milkyway
02. Hear Nena
03. Aquarelle
04. Sunset Clouds
05. Laughter and Tears
06. Light of the Seabed
07. Peaceful World
08. Raindrops
09. Tea for Two

しっとり、ほっこり系の曲から、クラシックぽい厳かな雰囲気の曲まで、テンポ感はしっかりめに出してきているので、空間はたっぷりあっても曲の進行を見失うことはない。
ギターもベースも運指はしっかりしており、たしかなテクニックに裏打ちされた演奏は非の打ち所がない。
実に見事な演奏を楽しませてくれる。
ただ、アルバム全体の雰囲気を合わせることに重きを置いてしまったのか、曲毎の抑揚の差異みたいなものが希薄であることも事実。
そんななんで、ちょっと単調に感じる部分もなきにしもあらず。
ほんのりと心地良いサウンドにふんわり包まれるように音に身を委ねていると、そのまま沈み込んでゆくようにゆったりとした気分に浸れるようなそんな演奏。

ベストは5曲めでしょうか

"Myriorama" Hajime Yoshida (https://www.hajimeyoshida.com/ )

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