"Sunrise Reprise" Chris Potter
Chris Potterの新作が立て続けにリリースされました。
前作はすべての楽器を1人で演って作られた"There Is A Tide"(https://jazz-to-audio.seesaa.net/article/480351654.html )で、2020年末のリリースだったのでかなりのハイペース。
本作は、最近話題のJames FranciesにドラムがEric Harlandというトリオで、2019年の"Circuits"(https://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a64788162.html )の次作という位置づけで良いと思います。
ベーシストのLinley Martheは全曲参加ではなかったのでゲスト扱いってことで、この3人がオリジナルメンバーでCircuit Bandになっているんでしょう。
このアルバムからも2年程度しか経っておらず、その間コロナ禍で活動は激減してたと思うが、演奏できるとなったらすぐに参集したというのがうかがい知れます。
Chris Potter(Ts,Ss,Cl,Fl,Key)、James Francies(P,Key)、Eric Harland(Ds)
演奏曲は、全部で5曲。すべてChris Potterのオリジナル。
01 Sunrise and Joshua Trees
02 Southbound
03 Serpentine
04 The Peanut
05 Nowhere, Now Here/Sunrise Reprise
2曲めがバラード。他の曲は、おしなべてハードでメカニカルな気配を持った曲が並ぶ。
Chris Potterらしいハードな音色のサックスが吠え、まさにChris Potterはこんなのが聴きたかったと言いたいようなサウンドで満足度が高い。
Eric Harlandの複雑さに輪をかけたようなドラミングでありながら、強烈なドライブ感を感じさせるドラムが曲調にもあってアグレッシブに煽り立てる。
James Franciesだと思うが、シンセベースぽい低音が、全編通してしっかり効いているのでしっかりヘヴィ級なサウンドになっているというのはあるんでしょう。
さらにシンセによるピアノの音域での演奏もほぼ全面的に入っていてサックスに変幻自在に絡んでいく。
さらにさらに効果音的なものまで、演っている。
多重録音だと思うが、それにしてもってくらいにJames Franciesの縦横無尽に音の厚みを出すさまざまなサウンドが繰り出される。
そしてそれがめまぐるしくも相当な聴き応えを感じさせるサウンドに仕上がっている。
ベストは3曲めにしましょう
"Sunrise Reprise" Chris Potter (https://www.amazon.co.jp/dp/B08XH2JKM1/ )
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