"Squint" Julian Lage

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Julian Lageの単独リーダー作としては、2019年の "Love Hurts" (https://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a64776767.html ) 以来ということになるか。
同年に、Tzadikレーベルのボックスから切り出した1枚ってのもリリースされてました。
さすがにコロナの影響もあってか2020年のリリースはなかったが、ここのところリリースされるアルバムが多い印象で、作品を送り出す意欲が旺盛なんだろうなと推測するが..。
本作は、"Love Hurts"と同じメンツによる2作めで、2020年4月に録音(コロナ直前か..)されたもの。前作が2018年録音なので、アルバムリリース後おそらくライブで演奏を通して演奏を醸成させたうえで、再度アルバム作成に臨んだんだろうと予測できる。

メンツは前作と同様の以下の通り。
Julian Lage(G)、Dave King(Ds)、Jorge Roeder(B)

演奏曲は、2曲(5,11)を除いてすべて Julian Lage のオリジナル。
1.Etude
2.Boo's Blues
3.Squint
4.Saint Rose
5.Emily
6.Familiar Flower
7.Day and Age
8.Quiet Like A Fuse
9.Short Form
10.Twilight Surfer
11.Call of the Canyon

4ビート,8ビートのロックンロールとかアメリカーナといった様相の曲が並ぶ。
Bad Plusのドラマーらしいいなたさを感じさせるドラミングと相まって、最近のJohn ScofieldとかBill Frisellが好んで演奏するようなスタイルといった印象。
前半はアップテンポの曲が多めで、後半になるにしたがってスローな曲が多めになってくるような構成だが、前半のアップテンポの曲のほうがこのバンドの魅力が良く出ているような気がする。
これは個人的な嗜好が故ってことではあると思うが。
Julian Lageはアルバムを通し、エフェクター等で音色を変化さることはほぼなく、一貫としたサウンドをキープしている。
が、フレーズの構築の面白さで充分おもしろい演奏になっているところがJulian Lageの実力を物語っているんでしょう。
ベースのJorge Roederは、ソロも少なくほとんど裏方稼業といった様相だが、実は強力なドライブ感を作り出しているところが侮れない。

ベストは4曲めにします

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