"Liberation Time" John McLaughlin

2_135.jpg
John McLaughlinのリーダー作も長らく、しっかり出たら買いして聴いていましたが、2017年の "Live at Ronnie Scott's" (https://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a64311983.html ) までで、2020年の"Is That So?"(https://www.amazon.co.jp/dp/B086PLBYJ6/ )はもう良いかな..と買ってません。聴いてません。
本作もスルーしていたんですが、聴かせてもらったのであります。

本作は曲ごとにメンツが変わっていて、ドラムが5人、ベースが4人という布陣になっています。
John McLaughlin(G)、
Julian Siegel(Ts:5)、Oz Ezzeldin(P:5)、 Roger Rossignol(P:2)
Gary Husband(Ds,P:1,3,7)、Vinnie Colaiuta(Ds:1)、Ranjit Barot(Ds:3)、Nicolas Viccaro(Ds:5)、Jean Michel Aublette(Ds,B:2)、
Etienne MBappe(B:3)、Sam Burgess(B:1,7)、Jerome Regard(B:5)、

演奏曲は、すべてJohn McLaughlinのオリジナルで全部で7曲
01. As the Spirit Sings
02. Singing Our Secrets
03. Lockdown Blues
04. Mila Repa
05. Right Here, Right Now, Right On
06. Shade of Blue
07. Liberation Time

これまで聴いてきた作品の中では、メリハリを利かせた、緩急入り混じった構成になっているような印象。
速いフレーズはこれまで通りがっつり速く弾き倒すし、とくに1曲めはこれまでのアルバムの中にある高速な曲にひけを取らないくらい過激な演奏ではある。
年齢を考えたら充分に「よくやるわ」な域にある演奏ではあるが、過去作が過去作なんで、意識しなくても比較することになってしまうが、そうなるとちょっと落ち着いた雰囲気を醸しているなという印象が強くなる。
固有の速い短フレーズがチャームポイントなんでそれがないと誰の演奏か?な感じもなきにしもあらずではあるが、あえて普通に演奏しているパートだけがっつり聴くと派手なフレーズに耳が行きがちなのを反省したくなるくらい、John McLaughlinの巧さが際立って聴こえる。
2曲めはピアノイントロで、ギターソロは後半までおあずけ。
3曲めは、テンポも速めだが、それ以上に速いドラムが聴きどころ。ソロもギターに続くベース、エレピがすごい。
4曲め6曲めがピアノソロで、こんなところもギターだけで聞かせるアルバムから脱却していることをうかがわせる。
そのピアノがこれまた良い演奏目白押しで、Gary Husband、Oz Ezzeldin、 Roger Rossignolとピアニストが3人クレジットされてて、どれが誰の演奏かわからないのがちと悲しいところ。

ベストは3曲め

"Liberation Time" John McLaughlin (https://www.amazon.co.jp/dp/B093GGJT31/ )

この記事へのコメント