John Pizzarelli "Better Days Ahead"
John Pizzarelliが演奏するPat Metheny曲集なんてのがリリースされてて、慌てて発注して入手出来たもの。
ジャケットを見ればわかる通り、これもコロナ禍だから作成された作品ということになるんでしょう。
ギター1本でPat Methenyの曲に臨むというのは、名手John Pizzarelliならではのアイデアなんだと思います。
そのJohn Pizzarelliですが、実はこれまでアルバムを買って聴いてはおりませんで、自blogを検索しても全くヒットしませんでした。
メンツは以下の通り。
John Pizzarelli(G)
演奏曲は、そういうわけで、Pat Methenyの局だけが並びます。
01.Better Days Ahead
02.Spring Ain't Here
03.April Wind/Phase Dance
04.September Fifteenth
05.James
06.Antonia
07.(It's Just) Talk
08.Letter From Home
09.If I Could
10.Last Train Home
11.From This Place
12.The Bat
13.Farmer's Trust
フルアコ1本、多重録音なしでの演奏(で良いと思う)。
演っている曲のほとんどがPat Metheny Groupからの曲だと思うが、その曲のエッセンスを取り出して、元の曲の印象を損なわないように要所を抑えて再現している。
元曲の主要部分がPat MethenyとLyle Maysの演奏、はてはPedro Aznar、Mark Ledford、David Blamiresら複数のサポートメンバーのパートにまでに及んでいると思うが、それらのパートを1人で演奏して、曲のイメージを損なわないよう再現しているわけで、冷静に考えるとテクニック的にはとんでもないことが窺い知れる。
が、じっくり聴いていると、オリジナリティのあるアレンジも混ぜ込んできていて侮れない。
しっとりめの曲調を多めに選ぶことで印象の統一感を醸しているというのはあるかもしれないがそれでも完成度の高い、そして味わい深い Pat Methenyの音世界をごっつりと奏でていて、元曲をどっぷりと聴いているおっさんにも満足度の高い演奏集に仕上がっている。
この演奏は、かなり素晴らしいと思います。
ベストは6曲めにしましょう。
John Pizzarelli "Better Days Ahead" (https://www.amazon.co.jp/dp/B093B8H7V4/ )
この記事へのコメント