"Vessels Of Wood And Earth" Dan Wilson
Dan Wilsonというギタリストのリーダー作で、本人のHP(https://www.danwilsonguitar.com/album )をみるとこれが3枚目になるよう。
これまで縁がなかったようで、自blogを漁っても参加作も出てきませんでした。
このアルバムに目が行ったのは、Christian Sands, Jeff Tain Watts, Christian McBrideといったメンツが入っているところで、これだけ揃えられるのはちょっと凄い。
とはいえ、聴かせてもらっているものではあります。
そんなメンツは以下の通り。ギターカルテットを基本にゲストが入るような構成。
Dan Wilson(G)、Christian Sands(P)、Macro Panascia(B)、Jeff Tain Watts(Ds)
Joy Brown(Vo:6,7,9)、Christian McBride(B:4,8)
演奏曲は以下の通り。半分くらいがDan Wilsonのオリジナルのよう。
1. The Rhythm Section
2. Bird of Beauty
3. The Reconstruction Beat
4. Vessels of Wood and Earth
5. Who Shot John
6. After the Rain/Save the Children
7. Inner City Blues
8. Juneteenth
9. Cry Me a River
10. James
11. Born to Lose
オーソドックスなスタイルに近いコンテンポラリ系というのが全体としての印象。
しっかりめに速いフレーズをきっちり決めてくるギターがリーダーとして前面に出てくる場面が多く、なかなか攻めたソロをも聴かせる。
そのバッキングとして、自由度の高いインスピレーション主体の演奏でありながら演奏を煽ってくるようなドラミングのJeff Tain Wattsが、場をさらっていく場面も多い。
そして、真っ当におとなしめに奏でるバッキングから、ちょっと前面に出て自己主張を見せる場面、そして個性全開にバリバリ演奏してみせるソロまで、変幻自在に多彩な表現を見せるChristian Sandsのピアノが相変わらずうまい演奏を聴かせる。
そんな両名の、とくにちょっと速めのテンポの曲でのドラムのドライブ感と、そんな曲で入ってくるピアノソロでの印象的な演奏が圧巻でたまらない
Christian McBrideの客演はツインベースになるわけではなく、Macro Panasciaと交代しているよう。8曲めのほうでソロを披露している。
3曲で女性ボーカルが入るが、若干かすれめ、情感たっぷり、ちょっと粘る感じの歌唱は、なかなかなジャズ濃度濃いめの印象。個人的嗜好としては、無くてもいいかなぁ。
9曲めはギターだけの伴奏。
そして10曲めで、Pat MethenyのJamesを、ほぼベースの弾むようなリズムだけをバックに演奏。
元曲とは異なる雰囲気をしっかり出していて格好良い。
ベストは3曲めにしましょう。
"Vessels Of Wood And Earth" Dan Wilson (https://www.amazon.co.jp/dp/B08WSH7V98 )
この記事へのコメント