"Still Doing Our Thing" Behn Gillece
Alexa Tarantinoの新作(下記)を聴いていたときに、同じメンツでアルバムが出ていたのを見つけ、思わず購入したもの。
同じタイミングで、Art Hiraharaのこのトリオが複数のアルバムに参加しているのを見つけています。
メンツは、そんな4人にNicole Gloverが1曲で客演しています。
このNicole Gloverも、最近話題の人で、最近リーダー作が出てます。(発注済)
"Strange Lands" (https://www.amazon.co.jp/dp/B098BW64VZ/ )
Behn Gillece(Vib)、Art Hirahara(P)、Boris Kozlov(B)、Rudy Royston(Ds)、Nicole Glover(Ts:7)
演奏曲は、Behn Gilleceが7曲、トリオの3人が各1曲を提供して全部で10曲
1.Extraction
2.Rattles
3.Still Doing Our Thing
4.Blue Sojourn
5.Glad To Be Back
6.Outnumbered
7.Event Horizon
8.Back To Abnormal
9.Going On Well
10.Don’t Despair
同じビブラフォンでありながら、山田あずさのアプローチとは異なるところが興味深い。
こっちの方がアタック音を意識したような音作りで、Gary Burtonを範とする欧米系のビブラフォンのサウンドといった印象。
逆に、響きの余韻をしっかり感じさせる山田のビブラフォンの魅力を再認識したようなところも。
4ビート8ビートを中心としたコンテンポラリ系の曲で、全体的にビブラフォンの音色に似合うような、どことなくしっとりというかおっとりとしたような雰囲気の曲が並ぶ。
そんななんで、ドラムのRudy Roystonの本領発揮とはいかないが、空間をうまい具合に埋めていくドラミングが実は格好良い。
ピアノは、生ピとエレピとを使っているが、ビブラフォンとの役割が近く、双方とも音色もだいぶ似通っている印象で、ユニゾンでのテーマとか見事なシンクロ具合を見せる。
4曲めがピアノとビブラフォンのデュオで奏でられる、アルバム内でいちばんしっとりとした演奏で、これが沁みる。
7曲めに、最近一部で話題の、Nicole Gloverが登場してくるが、曲調に合った渋い演奏を聴かせていて、これがなかなか格好良い。
ここ最近のこのピアノトリオの登場頻度が尋常じゃないので、トリオのコンビネーションは万全、Behn Gilleceのビブラフォンとの親和性も抜群に良く満足度の高いアルバム
ベストは6曲めにしました
"Still Doing Our Thing" Behn Gillece(https://www.amazon.co.jp/dp/B08W7DPSBL/ )
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