"Eberhard" Lyle Mays

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Lyle Maysの遺作となる1曲が2021年になって発表されました。

JAZZ TOKYO (https://jazztokyo.org/news/post-67782/ )の記載によると
 2009年に元となる曲を書き、2019年からLyle Maysが加筆拡張し、2019年後半にロサンゼルスで録音された。
 2020年2月に亡くなる数か月前の作品。
とのこと。
Pat Metheny Groupでの演奏はおそらく2009年以降演っておらず、他の音楽の活動も聞こえてくるのはほぼ皆無。
没後、姪のAubrey Johnson の作品にExective Producerとしてクレジットされていたのを知った程度。
それが、最晩年にこんな作品を録音していたことに驚愕しています。

メンツも豪華で16人もの人が録音に参加している。
Lyle Mays(P,Syn)、Bob Sheppard(Sax)、Steve Rodby(B)、Jimmy Johnson(B)、Alex Acuña(Ds,Per)、Jimmy Branly(Ds,Per)、Wade Culbreath(Vib,Marimba)、Bill Frisell(G)、Mitchel Forman(Org)、
Aubrey Johnson(Vo)、Rosana Eckert(Vo)、Gary Eckert(Vo)、
Timothy Loo(Cello)、Erika Duke-Kirkpatrick(Cello)、Eric Byers(Cello)、Armen Ksajikian(Cello)

録音されたのは13分強の1曲のみ
1.Eberhard

曲自体は新曲なんでしょう。
初めて聴く旋律の曲ではあるが、曲の印象というか雰囲気はどっかで聴いたことがあるようなと感じるもの。
音色、フレーズの使い方、エフェクト等々、この部分はPat Metheny Groupのあの曲のあの感じでは!?なんて場面があちこちで感じられる。
この演奏を聴くことで、Pat Metheny Groupのあの曲のあの雰囲気、あのアレンジはLyle Maysのアイデアだったのねと、あらためて感じさせる箇所をたくさん見つけられるような作りで、Pat Metheny Groupを聴き込んでいればいるほとニヤつく場面が多いんじゃないかと思う。

そういう意味でもこの演奏を聴く価値があるというかおもしろさを感じる。
そして、Lyle Mays の美学、美意識と、Pat Metheny Group への影響の大きさ、偉大さをあらためて感じる。
あらためて、ご冥福をお祈りいたします。

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