"Hey Ro" Roman Ott
Roman Ottのアルバムは、Kurt Rosenwinkel目当てで購入していまして、過去に2作聴いています。
"Seeing People"(http://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a60770894.html )
"If You Lived Here You'd be Home by Now" (https://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a62862729.html )
本作もその例にもれず、皇帝Kurt Rosenwinkel目当てでの購入です。
メンツは、前作と構成は同じく5人編成ですが、ピアニストがManuel SchmiedelからUri Gincelに変わってます
Roman Ott(As)、Kurt Rosenwinkel(G)、Uri Gincel(P)、Lars Guhlcke(B)、Peter Gall(Ds)
演奏曲はすべてRoman Ottのオリジナルで全部で10曲。
01. Begin Again
02. I Know I Know
03. Fourteen
04. Everyday
05. Averna
06. Up to You
07. Some Tears Are from Laughing
08. Steroids Lost
09. Hey Ro
10. Begin Again Again
ピアノの低音のガーンという厳かな冒頭から、ドラムがリズムを叩き始めるとグッとテンションが上がってくる1曲め。
サックスの奏でる即興にKurt Rosenwinkelのギターが彼固有のサウンドを駆使して縦横無尽に絡むバッキングをしてくる。
そして、待ってましたとばかりにギターソロへとなだれ込むという展開
サックスも、クールとまではいかないが、程よいテンションの演奏といった塩梅で、Kurt Rosenwinkelのギターサウンドとの親和性が高いと感じられる。
だからこそ、彼のサックスとの共演はコンスタントに続いているんだと推測。
ここでのKurt Rosenwinkelのソロは、しっかり弾きまくっているうえにいつになく速いフレーズを多用していて、格好良いことこの上なし
そして、ピアノがまた良い味を出していてJoey Calderazzo をちょっと彷彿とさせるような感じのアウトする気配を見せながら良く歌うピアノといった様相で、個人的には好きなタイプの演奏
中程の曲はミディアムテンポのゆったりとした曲が多めになるが、全体としてはコンスタントにスタンダードトリオを演じているKurt Rosenwinkelが気に入っているような、4ビート多めの王道ジャズ然とした曲が並ぶ。
ベストは3曲めで
"Hey Ro" Roman Ott (https://www.amazon.co.jp/dp/B09B8TBV7T/ )
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