"Ancient Grains" Will Bernard

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Will Bernardというギタリストのリーダー作を聴くのは2枚めで、以前といっても2009年なので10年以上ぶりということになります。
このときは、John Medeski買いをしてると書いてますが、本作はSam Yahel買いしている比率が高めです。

メンツは、Sam Yahelのオルガンの入ったトリオ。ドラムのDonald Edwardsが最近リーダー作を、復活のcrisscrossレーベルから出しています。
Will Bernard(G)、Sam Yahel(Org)、Donald Edwards(Ds)

演奏曲は、1曲(7)を除いてすべてWill Bernardのオリジナル。
1.Dry Land Tourist
2.Ancient Grains
3.Five Finger Discount
4.Pleasure Seekers
5.Stone Valley
6.Trilobite
7.Boo Boo's Birthday
8.Mazurka Tree
9.Temescal
10.Right As Rain
11.Wake Up Call

ギター入りのオルガントリオという編成では、最近はMedeski Martin Woodのようなジャムバンドぽい雰囲気とか、黒っぽさとかをあまり感じさせないスッキリハッキリしたサウンドを基にした演奏を聴くことが多い印象で、ここで聴ける演奏もその範疇といえそう。
曲は4ビート多めの選曲で、ギターのWill Bernardのよく歌うフレーズを繰り出してくるさまがちょっとGrant Greenを彷彿とさせるようなグルーヴ感を持っていて、そこがなんとも格好良い。
Sam Yahel のこちらもグルーヴ感のあるオルガンがまた格好良くて、音の厚みを生かしながらスッキリと聴かせる洗練された感覚を持ったオルガンといった様相。
ちょっと凝ったパターンを駆使したドラムがこれまた格好良い
冒頭で黒っぽさは希薄と書いたが、ギターとオルガンから発せられるアーシーな感じというか、土着的な凄みというか、
そういうのは感じられて、そこが昨今のギター入りオルガントリオという編成の中ではちょっと毛色の違いみたいなものを感じるか。
個人的にはなんだかんだでドラムに魅せられているところが多大にあって、このドラムがこのアルバムにコンテンポラリな気配を持ち込んでいてそこに惹かれているんじゃないかと思っている。

ベストは3曲めで

"Ancient Grains" Will Bernard (https://www.amazon.co.jp/dp/B095GCZSSG/ )

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