"スカートになって" 細井徳太郎
SMTKという若手ミュージシャンのとんがったバンドがあるんですが、そこでギターを弾いている細井徳太郎の初リーダー作です。
ちなみに、SMTKではこれまで3枚のアルバムが出ていて、それぞれの紹介は以下の通り。
"Super Magic Tokyo Karma" (https://jazz-to-audio.seesaa.net/article/475485933.html )
"Siren Propaganda" (https://jazz-to-audio.seesaa.net/article/483352321.html )
メンツは、SMTKの3人(細井、石若、Holoubek)に、高橋佑成、瀬尾高志は自blogでの登場頻度は高いが、君島大空だけはほぼ初 という面々。
細井徳太郎(G,Vo)、石若駿(Ds)、君島大空(G:2,4,5,6,7)、高橋佑成(Key,Syn)、瀬尾高志(B:2,4,5,6)、Marty Holoubek(B:1,3,5,6,7)
演奏曲は、細井の作曲が5曲、石若が1曲(3)、即興が1曲(5)で、歌詞はすべて細井が書いている。
1.スカートになって
2.八月の光 (feat.君島大空)
3.したっけ
4.エンガワ
5.呼吸:I.火の中の水
6.呼吸:II.砂漠のノイズ
7.呼吸:III.心臓
すべての曲で、細井が歌っている。
ジャズの類というよりは、完全にポップスだと思って聴かないと肩透かしを食らうかもしれない。
ただ、上述の通りメンツは、完全にジャズの凄腕が揃っているので、演奏主体で聴いても充分おもしろい作品にはなっていると思う。
前半のとくにポップな曲では、石若の叩くリズムがこれまでと比べて比較的シンプルで、ギターが前面で印象的に響くのは、ギタリストのリーダー作だけあると思わせる。
もっとも、格好良いフレーズの大半は君島が弾いているらしいが。。(Twitter情報)
3曲めが石若の曲だが、songbookでの曲と共通するフレーズ使いとか感じられて大いに納得できる。
後半の3曲は、ちょっと攻めた複雑なサウンドで、演奏のおもしろさも際立っていて聴き応えがある。
後述のインタビューでは、SMTKの曲が元になっているらしいが、SMTKの元曲を聴いても 片鱗もあまり感じられなかったw
瀬尾のベースがグッと低いサウンドを効かせ、とくにボウイングの凄味がここでもしっかり聴けていい味を出している。
曲の成り立ちとか、本人たちのインタビューがおもしろいので、一読をお勧めします。 https://mikiki.tokyo.jp/articles/-/29667
ベストは、1曲め
"スカートになって" 細井徳太郎 (https://www.amazon.co.jp/dp/B09CRW382T/ )
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