"Magic Of Now" Orrin Evans

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最近、The Bad PlusのメンバーになったOrrin Evansの個人名義の作品。
The Bad Plus名義は2020年に紹介しています。
Orrin Evans名義は、2017年に紹介していますが、このあと数枚のリーダー作は出ています。
本作の購入動機は最近話題のImmanuel Wilkinsの参加で、初リーダー作を紹介しています。

Immanuel Wilkins(As)、Orrin Evans(P)、Vicente Archer(B)、Bill Stewart(Ds)

演奏曲は、Orrin Evansのオリジナルが3曲(2,4,7)、Immanuel Wilkinsのオリジナルも3曲(3,5,6)と、作曲面でもフィーチャしていることが判る。
1.Mynah / The Eleventh Hour
2.Libra
3.The Poor Fisherman
4.MAT-Matt
5.Levels
6.Momma Loves
7.Dave

1曲めが、ベースパターンが主旋律のような静かめな曲調に、ピアノソロが延々と続く前半から、サックスソロに繋がる。
ここでのサックスソロがなかなかに凄くて、ほぼドラムだけのバッキングでサックスが延々とがっつりとしたソロをとる。この展開は圧巻。
続くピアノソロも感化されたような熱い演奏で素晴らしい。
3曲め、6曲め、7曲めとスローめな曲になるが、ここでもImmanuel Wilkinsが朗々と気持ちよく響くサックスをたっぷりと聴かせる
おかず多め、パターン複雑めな、Bill Stewartのドラムもしっかり健在
4ビートの曲でのと力強いウォーキングが心地よく響くVicente Archerのベースも存在感を見せる。
曲は4ビート多めのコンテンポラリ系でメロディアスな感じの曲が多めだが、ちょっとシリアスな展開もあらわれて侮れない。
収録曲の半分を作曲していることからも、若手注目株のImmanuel Wilkinsを前面に出したような作風という印象。
もちろん、リーダーのOrrin Evansも多くのソロを聴かせているし、Immanuel Wilkinsに負けないようながっつり気合の入った演奏を繰り広げている。
この作品、聴き込むうちにかなり気に入りまして、相当回聴きました。

ベストは2曲めでしょう

"Magic Of Now" Orrin Evans (https://www.amazon.co.jp/dp/B094SZMK6L/ )

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