永武幹子、吉田哲治(20211129)

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永武さんが吉田哲治とのデュオ作をリリースしたのが、今年の夏頃だったか...。
 "Live at なってるハウス" (https://yoshidamusic.amebaownd.com/shopItems/52480353 )
そんな話題が、前回の永武さんの独壇場の際に出て、吉田さんが生活向上委員会大管弦楽団のメンバーだったこと、No Trunksには大昔に出たことがあるなんて話題になり、次回の独壇場の相手にマスターが提案したところ、その場で決まったのが今回のライブ。
そんな話題が出た前回のライブは
 永武幹子、津上研太(20210925) (https://jazz-to-audio.seesaa.net/article/483594382.html )
このとき、CDは買ったがまだ未紹介.. (汗

今回は通常の20時開演の予定でしたが、19時前に一番乗りでお店に乗り込み、焼酎お湯割りを飲みつつ開演を待って、ほぼ定刻にスタート。
アルバムに入っている吉田オリジナル、スタンダードのOld Folks、If I Were a Bell から、永武オリジナル、アルバムに入ってない吉田オリジナルといった選曲で、レギュラーでやってる「なってるハウス」での演奏とはちょっと違う、普段のこの二人でのライブではあまり演奏しない曲を入れているとのこと。
作曲者によって曲調がずいぶんと違っていて、演歌な雰囲気から、ごっつりジャズ、しっとりのブルースと多彩な演奏を披露してくれた。
たいがいの曲が、両者によるテーマのあと、永武の長めのソロ、その後吉田のソロになって、テーマに戻るような構成。
永武のソロが、その曲調によって演奏スタイルをしっかり変化させていて、その表現の幅の広さに感嘆する。
ほとんど、フリージャズ的なアプローチはなく、正攻法的な演奏に終始していたのも、昨今のライブの中では貴重な気がする。
冒頭の吉田オリジナルでのこぶしを効かせた演歌調の曲がこの二人の演奏の真骨頂だと思うが、アルバム収録から半年くらい経ってこのスタイルの演奏もさらに磨きがかかっているような印象すら感じさせる。
今回2曲披露したスタンダードは、この二人での演奏としてはほぼ初だと思うが、ミュートをつけて繊細かつ渾身のテーマを聴いて、吉田の底力を垣間見たような感じすらしていた。
この両者のデュオは、永武に新しい表現の幅を、吉田には若い精気を注入と、良い関係なんだろうなと思わせる。
本編でも1時間を少し超え、さらにアンコールまで応えてくれたので、予想外にたっぷりの演奏を楽しませてもらいました。

お客さんは、満席の半分くらいは入っていたか。
終演後、先日少し会話し、CDにサインをもらって22時頃辞してきました。

まだしばらくこの2人のライブは続きそうなので、また聴く機会を作れるか..。

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