"Live at なってるハウス" 吉田哲治・永武幹子

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本作は、9/25の津上さんとのライブのときに入手した盤。
 "永武幹子、津上研太(20210925)" (https://jazz-to-audio.seesaa.net/article/483594382.html )
共演の吉田哲治さんは、生活向上委員会大管弦楽団のメンバーだったかただそうで、HP(https://yoshidamusic.amebaownd.com/ )にあるディスコグラフィを眺めると、過去にもイースタシアオーケストラ、明田川オーケストラとか参加盤を聴いているのを確認
ここ最近も自主制作盤として、年に数作はリリースをしているようです。
そんな古くから活動をされている方であることは、No Trunksのマスターから教えてもらったのだが、最近は全然お会いしてないってんで、その場で速攻でこの2人のライブがスケジュールされたのは驚異的なことです。
2021.11.29にありました。 (https://jazz-to-audio.seesaa.net/article/484606373.html )

本作は、そんな吉田さんが永武との共演をリクエストして実現したんだそうです。
メンツは、そんな2人
吉田哲治(Tp)、永武幹子(P)

演奏曲は、吉田さんのオリジナルが並びます。
1. 言問通り
2. JACKNAPES
3. 祈り
4. STOMACH ELEGY
5. いわきの夜は更けて
6. ONE BLUES

1曲めはフォークソングのような気配、2曲めは完全に演歌かムード歌謡かってな様相の曲という感じ。
全体的にも歌謡曲然とした曲が並ぶのは、中央線ジャズ的なところで活動していた吉田の趣向以外の何物でもないんでしょう。
吉田のトランペットがちょっと枯れ気味の音色で朗々と歌い上げるテーマから、思い入れたっぷりに抑揚をつけて奏でる即興へとつなげると、
若い永武が演歌調の曲にこぶしを彷彿とさせるフレーズを交えながら、それでも永武らしいフレーズもしっかり載せて、永武ジャズのエッセンスを入れたピアノを注入してくる。
枯れた音色に抑揚をつけたトランペットと、より中央線ジャズに寄った演奏を聴かせる永武のピアノの絡み合いが聴きどころになると思うが、共演当初はあまり馴染みのない曲調に試行錯誤はあったらしいが、永武の新しい側面が出てきている感じもあって、なかなかに聴き応えのある作品になっていると思う。
5曲めが一番即興濃度の濃い曲で後半のピアノソロはちょっと鬼気迫るものがあって個人的には好きな演奏。

ベストは2曲めでしょう

"Live at なってるハウス" 吉田哲治・永武幹子 (https://yoshidamusic.amebaownd.com/shopItems/52480353 )

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