"Soko" Jean-Jacques Rojer

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Jean-Jacques Rojerというギタリストの作品で、これは、ドラムにJeff "Tain" Wattsが入っていることで気になった盤。
Jean-Jacques Rojerは初聴きのはずだが、カリブ海にあるオランダの一部(調べた)キュラソー出身で、おそらくこれが初リーダー作。

メンツは他にWarren Wolfが入る。ベースとパーカッションの2人は、ドイツ人ピアニストのSebastian Schunkeのリーダー作 "Back in New York" (https://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a62130849.html )で共演を聴いてました。
Jean-Jacques Rojer(G)、Warren Wolf(Vib)、John Benitez(B)、Jeff "Tain" Watts(Ds)、Pernell Saturnino(Per)

演奏曲は、すべてJean-Jacques Rojerのオリジナル。
1.Zumbi
2.Guiambo
3.Roce
4.Ruas
5.O ma charmante, épargnez-moi
6.Dindin
7.Soko
8.Caballo Viejo
9.Speak Low
10.Saliña
11.Brua

曲調としてはラテンフレーバーをまぶしたコンテンポラリ系ということになると思うが、フロントがVibraphoneとオーソドックス系のGitarというのもあってか、端正な音作りでさらっと聴かせるような作風。
ただし、かなりグルーヴ感のあるリズムが鳴り続けているので、端正な中にもノリの良い気持ち良さがある。
このグルーヴ感はJeff "Tain" Wattsのドラムのすごさに他ならず、それを見せつけているようなところもある。
冒頭曲がアフリカンな気配を感じさせるが、以降の曲でもPercussionが効果的に使われており、コンテンポラリな中にもアーシーな気配を持たせていて、そこが聴きどころにもなっている。
前面を担う、VibraphoneとGitarのコンビネーションも良好で、Vibraphoneは熱気を孕むほどではないが、グルーヴ感のある演奏を聴かせてて格好良い。
Gitarは、前述の通りオーソドックス系ということになるが、アーシーな雰囲気を持ち込んでいて、こちらも気持ち良い演奏を楽しませてくれる。

ベストは4曲めにします。

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