"Absence" Terence Blanchard
Terence Blanchardの新作で、これは聴かせてもらったものです。
この前は、2018年,2013年の下記作を聴いています。
とくにリーダー作が出るのを待っているわけではないのですが、その割には良い頻度で聴いているのは、なにか気にとまる要因があるんだとは思いますが..。
メンツは、前作の5人に、弦楽器が4人が加わる編成。
Terence Blanchard(Tp)、Charles Altura(G)、Fabian Almazan(P)、David Ginyard(B)、Oscar Seaton(Ds)
David Balakirshnan(Vln)、Benjamin von Gutzeit(Viola)、Gabe Terracciano(Vln)、Malcom Parson(Cello)
演奏曲はWayne Shorterの曲を中心にしたもので、5曲入っています。他はベースのDavid Ginyardが3曲、Terence Blanchardが2曲、David BalakrishnanとCharles Alturaが1曲という構成。
1.Absence
2.The Elders
3.Fall
4.I Dare You (Intro)
5.I Dare You
6.Envisioned Reflections (Intro)
7.Envisioned Reflections
8.The Second Wave
9.When It Was Now
10.Dark Horse
11.Diana
12.More Elders
アルバム全体としてもストーリー性のある作りになっていて、ひとつの曲の中でも場面が展開していてこちらもストーリー性のある作りになっている。
その分アレンジがしっかりしていて、しっかり作り込まれているということがよくわかる。
Wayne Shorterの曲を5曲も入れているので、なんらかの思い入れを持ってのアルバムだと思うが、他の曲との兼ね合いとか、アレンジの中にとくに何かを想起するような感じはないか…。
前半は、ドラムがしっかり効いている曲が多めで、弦楽器は音の厚みを出すところに起用されているが。
後半では、ドラムが控えめになって弦楽器が前面に出てくるような曲が増えてきて雰囲気がずいぶん変わってくる。
8曲めとか11曲めに至っては弦楽器だけで演奏されるパートが多くを占める。
聴いていて一番耳を惹かれるのはFabian Almazanのピアノで、アコピ、エレピと曲によって使い分けているが、おっと思わせ耳を持ってかれるフレーズは、ピアノが奏でていることが多い。
さすがFabian Almazanと言いたい。
聴き始めの当初は、あまりこの演奏にピンときていなくて、おもしろさを感じきれていなかったが、何度も聴いているうちに聴きどころがわかってきたのか、この文を書いている時は、かなり面白がって聴いているようになっている。
ベストは5曲め。
"Absence" Terence Blanchard (https://www.amazon.co.jp/dp/B098H61PWT/ )
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