"Petrichor" Alan Kwan

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Nir Felder, Gilad Hekselmanがゲストに入るという豪華布陣だった桃井のリーダー作で、もう1人起用されていたギタリストってことで気になってリーダー作を探して買い込んできたもので2019年の作品。
 "Flora and Fauna" 桃井裕範 (https://jazz-to-audio.seesaa.net/article/484030111.html )

が、そのメンツがこれまた豪華で、Fabian Almazan, Linda May Oh夫妻にJohnathan Blakeでのトリオに、さらにDayna Stephensが入るという豪華さで、このメンツだけでも買いと言える布陣。
Alan Kwan(G)、Fabian Almazan(P)、Linda May Oh(B)、Johnathan Blake(Ds)
Dayna Stephens(Ss)

演奏曲はすべてAlan Kwanのオリジナル
1. Voyage (06:45)
2. When Will I See You Again? (06:01)
3. Central Escalators (06:20)
4. Montauk (04:55)
5. Petrichor (07:57)
6. Hold True (06:39)
7. Tread Softly (03:17)

曲としては全体的に、難解だったり凝った作りということはなく、コンテンポラリ系あるいはFusionの範疇といった様相の曲が並ぶ。
なので、曲としてスリリングな展開とかドラマチックな展開を楽しむって感じというよりは、実力者各人の演奏の妙を堪能するというほうが聴いていて楽しい感じ。
すべての曲で登場しているわけではないDayna Stephensのサックスの、余裕感のあるところでの伸びやかな演奏の格好良さ。
ソロをとるような前面での演奏は少なめなれど、控えめなバッキングでも存在感を感じさせるFabian Almazanのピアノ。
ピアノだけに耳をそば立ててアルバム全部を聴くのは少々厳しいか。
3曲めで、畳み込むようなガッツリのソロを聴かせている
Linda May Ohも盤石な演奏だが、あまり前面に出てくる感じではないか。4曲めにソロがある
爽やか形と言える曲の雰囲気を壊さない範囲内でドライブ感のあるドラムを叩くJohnathan Blake
リーダーのAlan Kwanのギターは、格好良いフレーズを披露している場面もあって上手いのは間違いないが、取り立てての個性みたいなものはあまり感じられないか。
ということで、前述の通り、サイドのミュージシャンの演奏を楽しむのが吉のような気がする。
5曲めのちょっとうねり感のあるサウンドが個人的には、はまる演奏だったか

ベストはその5曲めにします。

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