"Imaginary Visions" 挾間美帆
挾間美帆さんが、Danish Radio Big Bandの首席指揮者に就任して初めてのアルバム。
2019年に就任しているので、2年かけて新作を準備したということになるんでしょう。
が、NY、デンマーク、日本と、(コロナで活動を制限されている部分もあるとは思うが、)まさに世界中を飛び回っているような活躍ぶり。
m-unitという日本人で構成されているバンドのライブも定期的に行っているし、忙しくも精力的に活動していることがよくわかる。
過去の作品は以下の通り。
"Journey to Journey"(http://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a61742419.html )
"Time River"(http://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a63486002.html )
"THE MONK:LIVE AT BIMHUIS"(http://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a64452187.html )
"Dancer In Nowhere" (https://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a64716238.html )
メンツはSoloistだけピックアップします。
1. Nicolai Schultz (fl), Per Gade (g)
2. Mads la Cour (flh), Hans Ulrik (ts)
3. Henrik Gunde (p), Peter Fuglsang (as)
4. Petter Hängsel (tb), Henrik Gunde (p), Mads la Cour (flh)
5. Peter Dahlgren (tb), Anders Gaardmand (bs)
6. Kaspar Vadsholt (b), Mårten Lundgren (tp), Karl-Martin Almqvist (ts), Søren Frost (ds)
7. Karl-Martin Almqvist (ts)
演奏曲は当然ながらすべて挾間の曲。
1.I Said Cool, You Said... What?
2.Your Scenery Story
3.Mingle-Mangle Goody Bag
4.Home
5.Mimi's March
6.On That Side
7.Green
明るくハッピーな雰囲気の曲が並び、聴いていて気分が高揚してくるような、気持ちが和らいでくるような、そんな感じになってくるようなサウンド。
いろいろな楽器が次々と入れ替わり立ち代わり前面に出てきて、音色の表情の異なるサウンドを重ねていくようなアレンジが挾間らしいと感じられる。
それでいて全体に、いろいろな楽器のソロをフィーチャーしたような作りで、ジャズな雰囲気もしっかり感じさせてきて、それが個人の感性の問題なのか、挾間のアレンジが巧みになってきたのか、これまでよりすんなりと耳に入ってくる。
個人的に衝撃を受けたMaria Schneiderの"SKY BLUE"(http://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a49866431.html)に通じるような雰囲気も継承しつつバランス良くまとめ上げていて、個人的にはかなり好感触。
重厚さも感じさせつつ爽やかさもありながら、難易度高めな楽曲を軽やかに聴かせる、自分が感じているラージアンサンブルの魅力をたっぷりと感じさせつつビッグバンドの楽しさも実感できる作品だと思う。
ベストは1曲め
"Imaginary Visions" 挾間美帆 (https://www.amazon.co.jp/dp/B097S27JR3/ )
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