"Songwrights Apothecary Lab" Esperanza Spalding

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Esperanza Spaldingの新作は2019年の下記以来なので2年ぶりということになる。
その前が、2016年だったので、2~3年ごとのペースでの新作が出ていることになる。
ただし最近の作品はベーシストとしての側面を前面に出すことはほぼなく、ボーカリストというのもしっくりこない、ジャズ版のSSWというのが言いえているような感じ。
ここでも1曲客演していることになっているが、そのWayne Shorterの世界観に近いような印象を感じさせる、独自の世界観を持った作風といった様相になってきている。
本作についても、下に印象を書き記すが、おおよそそんな感じで、シーンとしてはジャズ観を推し拡げていく力を持っているのかもしれないが、個人的嗜好とはちょっとずれてきているのも事実で、次作は買わないと思う。

メンツは以下の通り。錚々たるジャズミュージシャンがずらりと並んでいるのは間違いない。
Esperanza Spalding(Vo,B,P)
PHOELIX(Key,Vo)、Leo Genovese(P)、Justin Tyson(Ds)、Francisco Mela(Ds)
Wayne Shorter(Sax:3)、Aaron Burnett(Sax)
Chris Sholar(G:2)、Corey D King(G:4-6)、Matthew Stevens(G)
James Greeley(Bone Whistle:2)、Steve Turre(Conch-shell:2)、LamontHamilton(Bell:2)
Thrive Choir(Vo:2)、Ganavya Doraiswamy(Vo:2)、Shamell Bell(Vo:8)、Gretchen Parlato(Vo:8)、Luke Titus(Vo:8)

演奏曲は、こんなタイトルなんで...。
01.Formwela 1
02.Formwela 2
03.Formwela 3
04.Formwela 4
05.Formwela 5
06.Formwela 6
07.Formwela 7
08.Formwela 8
09.Formwela 9
10.Formwela 10
11.Formwela 11
12.Formwela 13

ほとんどの曲が、ベース、ピアノ、ギターのいずれかだけで奏でられるような印象。
実際には、上記記載のとおりいろんな人のいろんな音が入るが、印象としては上に書いた3つの音に集約されているように聴いているのは、自分の感性の問題なんでしょう。
Esperanza Spaldingがほとんどだが、声が高音域を多用したボイスと、歌詞のあるボーカルとを使い分けて出てきて、特に前者(ボイス)が特徴的で、このアルバムの印象に強く影響しているか。
曲調は、印象としてはいずれも大きく異なる感じではなく、どことなくミュージカルの音楽を聴いているような気分になるものと感じているが、これも自分の感性の問題なのかもしれません。
ちょっと独特な雰囲気を醸している。
3曲めにWayne Shorterがクレジットされているが、後半に出てくる管楽器によるスピリチュアルな演奏がそうだと思うが、トランペットかと思うようなサックスぽくない音色なのがちょっと驚く。
一番大きく変化を見せるのは7曲めの中程で、ここで電子音を入れてドラマチックな展開を見せる。

ベストは、3曲めにします

"Songwrights Apothecary Lab" Esperanza Spalding (https://www.amazon.co.jp/dp/B09C2FT7ST/ )

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